公立高校の「進学重点校」指定西日本でも拡大
首都圏で広がりを見せている「進学重点校」の指定。西日本でも、同様の動きが多数見られるという。高校受験のスペシャリストである、安田教育研究所の安田理氏に伺った。
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「大学進学に力を入れる学校」を指定する動きは、東京都から始まりました。西日本でも、大都市である大阪府を筆頭に同様の広がりを見せています。各県ごとに紹介していきましょう。
●大阪府
【2011年度】以下の10校に「文理学科」を設置し、「進学指導特色校」とする。
（北野、豊中、茨木、大手前、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田）
「進学指導特色校」が、首都圏の「進学重点校」に当たる呼び方です。
「進学指導特色校」と「進学重点校」の異なる点は、上記の各校とも、この「文理学科」という専門学科4クラスのほかに普通科が4～5クラス併置されていることです。
●石川県
以下5校を、大学進学に重点を置いた「ニュースーパーハイスクール」に指定。
（金沢二水、金沢桜丘、金沢泉丘、小松、七尾）
●広島県
以下5校を、「トップリーダーハイスクール」に指定。
（呉三津田、尾道北、福山誠之館、府中、安古市）
以下15校を、「チャレンジハイスクール」に指定（年度により入れ替わりがあります）。
（広島皆実、広、呉宮原、三原、尾道東、海田、廿日市、賀茂、世羅、三次、庄原格致、
大門、広島井口、神辺旭、祗園北）
●愛媛県
えひめ学力向上チャレンジハイスクール事業として、「言語活動の充実」「理数教育の充実」「職業教育の充実」の3つの分野について9校を指定しています。
そのうち、5校（西条、松山東、松山北、松山中央、宇和島東）を、大学進学率の伸びを目指す「理数教育の充実」に指定しました。
●富山県
大学進学を全面には出してはいませんが、新しいタイプの学科として「探究科学科」を設置しました。
2011年度に、理系と文系の両分野において、科学的な思考力や課題解決能力、表現力等の育成を目指す「探究科学科」に、3校（富山中部、高岡、富山）を指定しています。
