学費がかかる付属校は敬遠! 男子の中学受験は、大学受験での強みを重視!?
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「リーマンショック以前は、公立小学校の卒業者数で中学受験者数の増減が予想できた」と話すのは、森上教育研究所所長の森上展安氏。2010年以降、公立小学校卒業者数は横ばいにも関わらず、中学受験者数は減少している。学校難易度によって異なるが、学校種別や付属校・進学校・半付属校などでどのような影響が出ているのか話を聞いた。
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付属校・進学校・半付属校別に分類して、受験者数前年対比の推移をまとめた表を見ると、付属校の受験者数が2012年に約10%も減少。10%も減少すると通常は翌年、増加傾向となるはずが、2013年も横ばい状況が続いている。
従来は、付属校の安定性を求め、教育費が高くてもほかの費用を切り詰める、という家庭が多かった。しかし、不況の影響が大きく、学費が高くなりすぎたことや大学入試が易しくなる傾向にあることで、付属校の受験者数が減少している。
一方、学校種別(男子校・女子校・共学校)の傾向を分析してみると、2011~2013年では、あまり大きな差は見られない。2010年には、女子校よりも共学校の人気が高まった傾向がみられたが、全体としては、あまり大きな人気の差はない。
男子校を受験する生徒は、受験する学校に共学校を混ぜない傾向があり、共学校受験者も同様である。家庭文化による価値観の違いが背景にあるようだ。さらに、不況下においては、将来の不安を払拭するために男子校が大学受験に強いという実利をとる家庭が多いと考えられる。
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