アメリカ大統領選が行われるのは何の年? 中学受験、各国のリーダー選挙の制度、どこまで知ってる?

昨年(2012年)12月の総選挙を受け、新政権がスタートを切った。また11月にはアメリカ大統領選挙、ほかにもフランス、ロシア、中国などでも国のリーダーが選ばれ、2012年は選挙に注目が集まった年でもあった。そこで、中学入試でもよく問われる各国のリーダーを選ぶ制度などについて解説していく。

 

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■アメリカ大統領選は、夏季オリンピックと同じ年に行われる
アメリカ大統領の任期は4年で、大統領選挙は4年に1回、夏季オリンピックと同じ年に行われる。ただし、選挙戦が始まるのはその前の年で、まず、民主党と共和党それぞれの党内で予備選挙などを行って、大統領候補を選ぶ。なお、大統領に連続して就任できるのは2期までと決まっているため、次の大統領選挙にはオバマ氏は立候補できない。

 

■国民による直接選挙で選ばれるロシア大統領。任期は6年に延長
ロシア大統領の任期は、2012年の選挙から6年に変更。2000年に、健康上の理由で引退したエリツィン初代大統領から指名されて大統領代行となり、2004年の選挙で再選。大統領に連続して就任できるのは2期までと決まっているため、2008年の選挙には立候補せず、2012年の大統領選に立候補して当選し、第4代大統領となった。

 

■フランス大統領は、2007年から任期が5年に短縮
フランス大統領は、ロシアと同じく、国民による直接選挙で選ばれる。過半数に達する候補がいない場合は、上位2名による決選投票が行われる点も同じ。任期は、以前は7年だったが、2007年の選挙から5年に。現職は2012年の大統領選挙で初当選したオランド氏。社会党のフランス大統領は、ミッテラン大統領以来17年ぶりである。

 

■中国の国家元首、実質的には中国共産党の党首にあたる「総書記」
中国の国家元首にあたる役職は、「国家主席」。日本の国会にあたる「全国人民代表大会」によって選出されることになっているが、中国の憲法では、共産党が「中国を指導する政党」と定められているため、実質的には、中国共産党の党首にあたる「総書記」が国家主席を兼任することになる。

 

政治体制は世界の国によって異なり、リーダーにあたる役職も大統領、首相、国家主席などさまざまで、子どもにとってはなかなか親しみにくいもの。そこでおすすめしたいのが、各国の大統領選挙などが行われる際、家族でその国の国民になったつもりで、自分なら誰を選ぶかを考え、模擬投票をしてみることだ。実際にアメリカの小学校では、大統領選挙の際、学習の一環としてこうした模擬投票が行われている。絵が好きなお子さまなら、ポスターを作るのもよいだろう。その国の政治体制や国の様子について知り、選挙自体に関心を持つきっかけにもなると期待できる。

 

出典:2012年の世界各国の大統領選挙などについて知る -ベネッセ教育情報サイト

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