情報を見極める力を養い、しっかりと対策しよう。 インターネットを通じて学ぶ「特性を見抜き、使いこなす力」

■社会性にも通じる「ネチケット」
適性検査対策にネットを役立てよう

それでは適性検査にどうネットを役立てるかを考えてみましょう。まずは過去、適性検査に出題された問題をご紹介します。


<実際に出題された問題>
ネットを利用した調べ学習についての文を読み、学習や経験をもとにした考え方を書かせる問題

ネットを利用し、メールや掲示板の投稿をする前に忘れてほしくないことが「ネチケット」です。ネチケットとは、ネットを利用するうえでのエチケットやモラルのこと。文字情報でしか意思を伝える手段がないネットでのコミュニケーションは大人でも難しいもの。
あいさつや敬語、表現方法など、求められることは現実社会でも同じで、丁寧で誠実であることが原則です。またこれらに加え、誰が読んでいるかわからないネット上の掲示板などでは、個人が特定できるような情報は絶対に書き込んだりしてはいけません。
現在ではこうしたネチケットや、ネットを利用するうえでの注意点をわかりやすくクイズや問題形式にしているサイトや、ネット上で受検できる検定があります。


  • ●インターネットにおけるルールとマナー検定(インターネット協会)
  • ●7つのルールクイズ(キッズgoo)
  • ●ネットのマナーABC(Yahoo!きっず)

上で紹介したものは子ども向けのものですが、ネットスキルを磨くことができるネット検定には大人向けのものもあるので、ネットを利用する保護者にもおすすめします。こうしたクイズや検定を通して、ネットの向こうにいる相手を不快にさせないような言葉遣いや、やりとりをしたいものです。
現実社会よりずっと難しいのが言葉だけでのやりとり。だからこそ、こうした機会にエチケットやモラルを学んでいくことは、社会性を養うことにもつながります。

ネットの特徴は情報伝達速度の速さにあります。だからこそ適性検査についての最新情報などを検索したり、適性検査対策の時事問題や調べ学習にも適しているといえます。そのためにもまず信頼できるサイトかどうかを見極めることが肝心。適性検査直前はあらぬうわさも飛び交ったりするので、焦らず、この「Benesse教育情報サイト」のような、運営会社が明らかで信頼できるサイトからの情報を信じて利用することがいちばんです。
ネットの情報の速さや幅広さといった便利さをうまく利用していく一方で、検定やクイズなどを通して子ども自身にネットのいい面・悪い面を考えさせていきましょう。こうした、あるできごとの多様な特性をきちんと見抜き、それぞれの特性に対応した対処や行動をするという力は適性検査での読解力につながるほか、日々のコミュニケーションや行動にも役立つはずです。おうちのかたもリードする立場として、しっかりとネットの特性を学び、親子で使いこなしていってくださいね。


プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

子育て・教育Q&A