志望校の教育方針・校風と「我が子に合った学校」[中学受験]
先日小社セミナーで、ある大手塾の先生による志望校選定の話を聞く機会があった。話のなかで注目したのは、最近は難関校・上位校を狙う生徒の保護者でも「偏差値」より「我が子に合った学校」で志望校を決める傾向がある、ということだった。やはり、名より実を取るということで、「我が子に合った学校」に入学させたいと思うのが、多くの親が願うところだろう。
教育方針・校風は入学前にはわかりにくいということから、入学後に教育方針・校風が予想と違った保護者が約半数になるというデータがあったことを前々回のコラムでご紹介した。入学前にしっかりと在籍校の教育方針・校風の調査をしたのかどうかを確認すると、約15%の保護者が在籍している学校の調査をしていないことがわかった。まったく志望校の調査をしないことは考えられないが、調査不足という意味ではそのようなケースもあるかと思われる。
調査をしなければ、当然ではあるが、入学後、予想していた教育方針・校風と異なる場合が多くなるはずだ。在籍者アンケートで確認すると、入学前に在籍校の教育方針・校風を調査しなかった保護者のうち約80%が、入学前に予想していた教育方針・校風と異なると回答していた。調査した保護者も合わせると、「予想と違う」という回答は全体では約50%だったが、やはり調査をしなければ約80%に増加するのは当然だ。
ところで、入学後に教育方針・校風が予想と違った場合でも、在籍校は「我が子に合った学校」だと考えている保護者はどの程度いるのだろうか。「現在、在籍校は『我が子に合った学校』だと思いますか?」という質問をすると、教育方針が入学前の予想と同じ場合、在籍校は「我が子に合った学校」と回答した保護者は約100%で、予想と違う場合は、約65%であった。また校風が入学前の予想と同じ場合、在籍校は「我が子に合った学校」と回答した保護者は約85%で、予想と違う場合は、約70%であった。
入学前の予想とは違った教育方針・校風でも、在籍校は「我が子に合った学校」と回答した保護者は約70%であった。この数値は、予想と違った割には高いとも思えるが、10人中3人もの子どもが「合った学校」に入学できなかったと考えることもできる。しかし、予想どおりの教育方針・校風であれば「我が子に合った学校」になる確率は相当高くなる。特に教育方針が予想と一致した場合の満足度は100%近くにもなるので、ぜひとも、しっかり見極めてほしい。校風が予想どおりだった場合の満足度が多少低いのは、子どもの性格との相性もあるので、子どもの性格がうまく掌握できなかったか、子どもの性格を志望校の選定に考慮しなかったということも考えられる。
教育方針・校風は入学前にはわかりにくいということから、入学後に教育方針・校風が予想と違った保護者が約半数になるというデータがあったことを前々回のコラムでご紹介した。入学前にしっかりと在籍校の教育方針・校風の調査をしたのかどうかを確認すると、約15%の保護者が在籍している学校の調査をしていないことがわかった。まったく志望校の調査をしないことは考えられないが、調査不足という意味ではそのようなケースもあるかと思われる。
調査をしなければ、当然ではあるが、入学後、予想していた教育方針・校風と異なる場合が多くなるはずだ。在籍者アンケートで確認すると、入学前に在籍校の教育方針・校風を調査しなかった保護者のうち約80%が、入学前に予想していた教育方針・校風と異なると回答していた。調査した保護者も合わせると、「予想と違う」という回答は全体では約50%だったが、やはり調査をしなければ約80%に増加するのは当然だ。
ところで、入学後に教育方針・校風が予想と違った場合でも、在籍校は「我が子に合った学校」だと考えている保護者はどの程度いるのだろうか。「現在、在籍校は『我が子に合った学校』だと思いますか?」という質問をすると、教育方針が入学前の予想と同じ場合、在籍校は「我が子に合った学校」と回答した保護者は約100%で、予想と違う場合は、約65%であった。また校風が入学前の予想と同じ場合、在籍校は「我が子に合った学校」と回答した保護者は約85%で、予想と違う場合は、約70%であった。
入学前の予想とは違った教育方針・校風でも、在籍校は「我が子に合った学校」と回答した保護者は約70%であった。この数値は、予想と違った割には高いとも思えるが、10人中3人もの子どもが「合った学校」に入学できなかったと考えることもできる。しかし、予想どおりの教育方針・校風であれば「我が子に合った学校」になる確率は相当高くなる。特に教育方針が予想と一致した場合の満足度は100%近くにもなるので、ぜひとも、しっかり見極めてほしい。校風が予想どおりだった場合の満足度が多少低いのは、子どもの性格との相性もあるので、子どもの性格がうまく掌握できなかったか、子どもの性格を志望校の選定に考慮しなかったということも考えられる。