保護者も公立高校の入試問題に目を通すべき 特に記述問題が重要
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子どもにとっては将来を占うことにもなる高校受験は、とても大切なもの。当然、保護者の協力も必要となってくる。そこで、早い時期に住んでいる地域の公立高校の入試問題に目を通しておくべきだと話すのは、安田教育研究所の安田理氏だ。
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たとえば、国語の入試問題であれば、説明文(論説文)と物語文(小説)の大問2つから構成されていることが多いのだが、安田氏は特に説明文を読むことをすすめている。
「これらの文章を読むと、現代社会のいろんな課題を端的に把握でき、またそれぞれに対しての各筆者の考えがわかるので、私もとても勉強になっています。お子さまが中学生の今こそ、保護者のかたも一緒になって読まれる(勉強する)ことをおすすめします」(安田氏)
また、安田氏は「公立中学校は生徒の学力幅が広いこと、先生が一段と多忙になることもあって、手間がかかる『記述力』をつけるための授業はなかなか行えないという現実がある」と指摘。そのうえで、保護者が受験の記述問題の傾向を知っていれば、「記述力」を学校でマスターできなかったとしても、家庭でカバーできるとも話している。
「ご自身がお住まいの都道府県では、例年どのくらいの字数の記述なのか調べておくとよいでしょう。60字なら60字、200字なら200字で書く練習をさせて、その字数で的確にまとめる感覚をつかむようにするのです」(安田氏)
高校受験を裏側からサポートするのはもちろんだが、保護者が実際に子どもたちが受ける問題を知っておくことも、かなり重要だといえそうだ。
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