お客さん扱いを期待せず、「見学させていただく」気持ちで 「学校訪問」の際の心構え[高校受験]

■アポなしでの訪問はNG

 少子化で生徒数が減っているのに、私立高校の数は減っていません(高校募集を停止して完全中高一貫校になる学校、高校の定員を削減して中学の定員を増やす学校はあります。また、高校募集をいったん停止したものの、再び復活したという学校もあります)。そのため、学校が受験生を選ぶのではなく、受験生に学校が選ばれる時代になりました。
 生徒募集の競争が激しくなって、私立高校の中には「顧客第一主義」を掲げ(私立高校だけではなく、なんと公立高校の学校経営計画にもこうした表現を見つけることがあります)、来訪した保護者をお客さんのようにもてなすような雰囲気の学校が多くなってきました。
が、勘違いしないでください。学校はデパートでも、スーパーでもありません。

 私立高校の先生に聞くと、突然親子で「見学させてください」と訪ねてくるケースがあるといいます。わざわざ足を運んでくれたのですから、学校に関心があるわけで、学校側としてはむげに追い返すわけにはいきません。広報担当の先生なり、事務職員なりだれかしらが対応します。しかし、率直に話してくれたところでは、「勘弁してほしい」というのが本音です。
 今、先生がたは本当に忙しい日々を送っています。学級担任だけでなく、担当教科の打ち合わせ、部活の顧問、それにいくつもの校務分掌を抱えています。そうした状況で予定外の仕事が突然舞い込むわけですから、先生にとっては大迷惑な話です。

■HPでイベント類の日程を確認

 多くの学校が、「学校説明会」「文化祭」とは別に「学校見学日」という日を設けています。ですから学校のHPで見学可能な日を確認して、その日に行くようにしてください。「学校説明会」のあとで校内見学できるところもあります。

 見学についてですが、最近の校舎は上履きに履き替える必要がないところが多くなっています。そうした場合、ハイヒールやミュールを履いていくと、廊下や階段ではけっこう響くものです。授業を受けている生徒の迷惑にならないように、そうした履物で出かけることはやめてください。
 一方、上履きに履き替えるところもまだかなりあります。学校に行く時には、事前に必ず上履き持参かどうかHPで確認するクセをつけてください。
 服装は落ち着いたもの、華美でないものであれば、あまり気にする必要はないと思います。ただ、学校ごとに、来ている保護者の服装がかなり違うことは事実です。それを見ることで、庶民的な学校か、入学後お付き合いにお金がかかりそうかなどを、ある程度判断することができます。
 また、たとえ廊下でも、携帯で通話することや私語をすることは授業中の生徒の集中力を妨げますからマナー違反です。「学校説明会」に行くと、塾や中学校での知り合いと誘い合ってきているお母さんがけっこういます。が、知り合い同士だと、気が付いたことがあったりするとすぐ口に出したくなり、私語が始まってしまいます。学校を訪ねる時は極力一人で出かけるようにしたほうがいいでしょう。

 あくまで「見学させていただく」という気持ちが大切ではないでしょうか。
保護者の学校や先生を尊重するそうした気持ちが自然と子どもにも伝わり、入学後の生活態度がよくなり、学力も伸びる--そうした循環につながるのだと思うのです。


プロフィール

安田理

安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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