いま高校は…… 第3回[公立高校にもハイレベルな学科が次々と誕生!]
高校を巡る最近の話題について、第3回です。
ハイレベルな学科も次々と誕生
保護者の方々の時代には、普通科系の学科としては「理数科」「英語科」などしかなかったのではないでしょうか。それが今では普通科の学校にも新しいタイプの学科が併置されています。
「探究科」(人間探究科、自然探究科)としては京都市立堀川が有名です。普通科には学区があるため、通学区域内の生徒しか受験できなかったのを、学区に縛られない専門学科を設けて、京都府全域から優秀な生徒を集めようと設置したものです。これが、探究する能力を養成するという斬新な学習内容と大学合格実績の飛躍的な上昇から注目され、その後各地の高校に同様の学科が設置されるようになりました。
今年度(2011年度)富山県立の3校に「探究科学科」が誕生
この春、富山、富山中部、高岡の3校で従来の理数科を発展させる形で「探究科学科」がスタートしました。理数科学科、人文社会科学科が設置され、それぞれ1クラス40人、計80人の定員です。普通科に併置されている点は大阪のケースと同様です。
今年度は静岡県にも誕生しています。市立静岡に「科学探究科」が設置されました。
2012年度には長野県でも、飯山北に「探究科」の設置をめざして計画が進んでいます。
名称は探究科ではありませんが、似たような性格のものとしては、以下のようなものがあります(一例です)。
・兵庫県立神戸 「総合理学科」
・京都市立西京 「エンタープライジング科」
・京都府立嵯峨野 「京都こすもす科」
京都府の高校には、このほかにもユニークな名称のさまざまな科が設置されています。
私立高校だけでなく、いまや公立高校にも多様な学科が存在しています。お住まいの都道府県の高校がどのように変化しているか、早いうちに知っておかれたほうがいいと思います。最近はどこの教育委員会でもホームページにかなり情報をアップしています。
また、こうした学科の存在は、報道発表の応募者数などの情報にアクセスすると、各高校にどのような学科が設置されているかひと目でわかります。
気になるものがあったら、学校のホームページにアクセスされるといいでしょう。