暗記するだけではない! 「かけ算九九」の学習で本当に大切なことって?

人生最初の大量暗記といわれる、「かけ算九九」。でも、ただ暗記するだけでは、今後の学習に応用できるわけではありません。本当に役に立つ、「かけ算九九」の身につけ方は?そのとき、家庭でできることは?

暗記する前に理解する


「かける」というのは、そもそもどんなことなんだろう? 九九を覚えるとどんな便利なことがあるんだろう? 突然聞かれたら、大人でも答えるのが難しいかもしれません。

 

九九の学習では、まずかけ算のきまりをきちんと理解しておくことが重要です。きまりがわかっているからこそ、生活の中で役立てたり、その後の学習の複雑な計算で使いこなすことができるのです。そのために、日々のやりとりの中でも、九九を使う体験をさせましょう。九九のきまりが理解でき、便利さの実感につながります。

 

<会話のヒント> 〜生活の中で「かけ算を使うと便利」を体験させる〜

3個でひと山のオレンジが3つあったら、全部でいくつ?

たすのと、かけるの、どっちが楽かな?


お子さんに合った覚え方で

聞いて、見て、声を出して、書いて...覚える方法はいろいろあります。教材を使ったり、お風呂の中や登下校中などの隙間時間に唱えたり、いろいろ試してお子さんに合ったやり方を見つけましょう。また、きまりがわかっていれば、九九を忘れても答えがわかります。

 

<会話のヒント> 〜きまりを思いだすヒントを!〜

「ろくしがわからないんだね。...ろくさんは、なんだった?」

「じゅうはち!」

「そう、せいかい! じゃあ、ろくしは...?」

「えっと、18に、6をたして...」


生活の中で「かけ算九九」を「使える」機会を見つけて

かけ算九九は「覚える」ことがゴールではありません。九九が「使える」ようになってはじめて、生活や、その後の学習に生かされます。生活の中には、かけ算だけでなく、足し算や引き算を使って計算する機会がいろいろとあります。3年生以降はわり算も含めて、どの計算を使えばいいのか、どんな式で計算すればいいのかを考える場面を見つけていきましょう。

 

<会話のヒント> 〜生活の中でかけ算九九を使う機会を見つけるお手伝いを〜

3個入ったクッキーの袋を4人分用意したいとき、クッキーは何個あったらいいかな?


かけ算九九は小学校から中学、その先までつながる学習の基礎

これからの小学校生活、その先の中学以降の数学、物理学、化学などの学習でも、かけ算九九が必要です。そして、かけ算九九を覚えた経験は、答えだけでなく、難しいことも乗り越えられるという自信も与えてくれるでしょう。


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