絶滅のおそれがある生き物や身近な生き物を通して深く考えよう。 自然や環境、そしてそこにすむ生き物たち

※2008年2月現在の情報に基づいた記事です。


絶滅のおそれのある野生生物


皆さんは生き物に興味はありますか?
近頃、動物園や水族館では以前よりぐっと展示方法が工夫されてきたようです。例えば、生き物たちが自然の状態に近い生活を送れるような展示室にしたり、いろいろな角度から見られるようにしたりと、展示方法が改良され、生き物に対する興味・関心や意識がいっそう高まるように工夫され始めています。こうしたさまざまな工夫によって、私たちはより身近に生き物たちにふれられ、理解を深められるようになってきました。

また、家庭で飼われるペットたちも、以前から人気のある犬や猫、鳥などにとどまらず、ハムスターやフェレット、は虫類、昆虫など、さまざまな生き物が増えてきました。

今回のコラムでは生き物を通じて、私たちの現在の行動ひとつひとつが未来につながっているということを考え、自然や環境について深く考えていきたいと思います。


絶滅のおそれがある野生生物たちに関する理解を深められる
「レッドデータブック」

さて、皆さんは「レッドリスト」や「レッドデータブック」をご存じですか?
「レッドリスト」を制作しているのはIUCN(国際自然保護連合)という、国家やNGO(非営利の民間組織)が会員となっている国際的な自然保護団体です。日本はIUCNに1978年に環境庁(当時)が日本の政府機関として初めて加盟し、1995年に国家会員として加盟しています。
このIUCNがその活動の一環として、世界の中で絶滅のおそれのある生物種の中から自然保護の優先順位づけをサポートする資料を制作しています。それが「レッドリスト」です。
この資料を基に、より詳細な情報を盛り込んで制作されているのが「レッドデータブック」と呼ばれるもので、IUCNがまとめたものの他にも、各国や団体が準じて制作しているものもあります。
日本では1991年に環境庁が『日本の絶滅のおそれのある野生生物』を発行、その後『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物─レッドデータブック─』を発行しています。この環境省編の改訂版は2000年の刊行から始まり、2006年に全9巻が完結しました。


改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物─レッドデータブック─


それでは、絶滅のおそれのある生き物が適性検査でどのようにとりあげられているのかを見てみましょう。


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「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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