適性検査に役立つ! 「食」と生活習慣の見直し方

※2008年4月現在の情報に基づいた記事です。

今回は生きることの基本「食」をテーマに、適性検査に役立つ情報をお届けしたいと思います。



適性検査に役立つ! 「食」と生活習慣の見直し方


■朝食抜き、できあい食にご用心!
子どもの「食」と学力・体力は密接に関連

みなさまのご家庭では、毎日の食事をどのようにとっているでしょうか。両親が共働きだったり、家族の生活リズムがバラバラだったりするなど、以前に比べて生活スタイルはずっと多様化しています。それにともない、毎日の食事も大きく様変わりしてきました。その中でも特に目立つのが「朝食抜き」や、スーパーやコンビニエンスストアなどの総菜、いわゆる「できあい食」の利用です。
それでは実際のデータで、どの程度朝食を抜いたり、できあい食を食べたりしている子どもがいるのか見てみましょう。
ベネッセ教育研究開発センターの「第1回子ども生活実態基本調査」(平成16年)によると、朝食を抜く小学生は13.3%、またスーパーやコンビニのお弁当を食べると回答した小学生は22.5%います。この結果は中学生、高校生と年齢が上がるにつれて数値もアップしています。


「毎日の食事の中で、次のようなことはどれくらいありますか?」 「よくある」+「ときどきある」の%


それでは、朝食を抜いたり、できあい食を利用しすぎたりすると、学力や体力に影響することはご存じでしょうか。ここでも実際にデータで見ていきたいと思います。
まずは学力から。国立教育政策研究所「平成15年度小・中学校教育課程実施状況調査」によると、毎朝、朝食をとる子どもはテストの点数も高いことがわかります。



続いて、体力や体調と朝食の関連を見てみましょう。
文部科学省「平成17年度体力・運動能力調査結果報告書」にある「朝食摂取状況別体格測定・テストの結果」によると、朝食を「毎日食べる」群と、「時々食べない」「毎日食べない」群では、20mシャトルラン(往復持久走とも呼ばれる体力測定方法。合図が鳴るまでに20mに達し、次の合図が鳴るまでに元の位置に戻るという運動を繰り返し、合図が鳴るまでに到達できなくなると終了。何回走れるかを測ります)の折り返し数を比べた結果、12歳(小6・女子)では食べる群では50.1回、食べない群では45.6回と開きがあることがわかりました。
また、ベネッセ教育研究開発センターの「第1回子ども生活実態基本調査」からも、朝食をとらないと疲れやだるさを感じることがわかっています。


「食事と体調の関係」 ※「疲れやすい」に「とてもそう」「まあそう」と回答した%


ダイエットや、夜更かしをして睡眠不足で、朝に食欲がわかなかったりして朝食を抜いているお子さまや、忙しくて家族全員で食卓を囲めないご家庭、できあい食や外食を多用しているご家庭は、食に対する見直しが必要です。
こうした現代の食事情に、政府も「食育基本法」を施行しました。
そもそも「食育」とは、食についての知識を学びながら、食に対する正しい判断力を身につけ、健全な食生活を実践していく取り組みのことをいいます。平成17年に国会で成立した「食育基本法」はそうした「食育」を通じて、生涯すこやかな心身と豊かな人間性を育んでいくことを目的としています。
次は、この食育が適性検査ではどのように取り上げられているかご紹介します。


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「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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