「世界遺産」から自然や文化の保護について考える

※2009年11月現在の情報に基づいた記事です。

新聞やテレビなどで、「世界遺産」に関する話題がしばしば取り上げられます。日本でもすでに14か所が登録されていますし、登録をめざして運動をしているところも少なくありません。人類共通の財産・宝物である世界遺産は、自然や文化の保護について地球全体の目線から考える良い機会です。今回は、その世界遺産について取り上げました。


クイズde基礎知識

世界遺産には文化遺産、自然遺産のほかに何がある?
日本は世界で何番目の世界遺産条約締結国?


Q1

世界遺産とのかかわりが最も深いのはどの機関?


A. UNICEF(ユニセフ)
B. UNESCO(ユネスコ)
C. WHO(ダブリューエイチオー)


A1 正解は 「B. UNESCO(ユネスコ)」 です。

UNESCO(国際連合教育科学文化機関)にある「UNESCO世界遺産センター」が、世界遺産条約に基づき、さまざまな活動を行っています。ちなみにUNICEFは国際連合児童基金、WHOは世界保健機関です。


Q2

世界遺産には文化遺産、自然遺産の他に何がある?


A. 歴史遺産
B. 平和遺産
C. 複合遺産


A2 正解は 「C. 複合遺産」 です。

複合遺産とは文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産です。2009年現在、日本には複合遺産はなく、中国の黄山などが指定されています。また、2008年にはこれらとは別に90件の「無形遺産」が指定され、日本からは「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」が選ばれています。


Q3

2009年10月現在、世界遺産条約の締結国数は186か国。日本は何番目の締結国?


A. 5番目
B. 82番目
C. 125番目


A3 正解は 「C. 125番目」 です。

1960年代、エジプトのアスワン・ハイ・ダム建設計画により、ヌビア遺跡の水没が危惧(きぐ)されたことをきっかけに、1972年にユネスコ総会で世界遺産条約が成立し、1975年に20か国が条約に締結しました。日本は先進国では最も遅く、1992年4月に125番目の締結国になりました。


Q4

日本で初めて世界遺産に指定されたのは、白神山地(自然遺産)、屋久島(自然遺産)、法隆寺地域の仏教建造物(文化遺産)ともうひとつは何?


A. 原爆ドーム(文化遺産)
B. 姫路城(文化遺産)
C. 日光の社寺(文化遺産)


A4 正解は 「B. 姫路城」 です。

1993年12月に、白神山地(自然遺産)、屋久島(自然遺産)、法隆寺地域の仏教建造物(文化遺産)、姫路城(文化遺産)の4か所が日本で初めて世界遺産に指定されました。ちなみに、原爆ドームは1996年12月に、日光の社寺は1999年12月に指定されています。


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