「目に見えないお金」と子ども 「電子マネーも現金だとわからせて」と専門家

近年急速に進化している電子マネー。現金を使うことを覚えつつある子どもたちには、「見えないお金」をどのように教えればよいのだろうか。ファイナンシャル・プランナーの宮里惠子氏に、子どもと電子マネーの上手な付き合い方について伺った。

 


「目に見えないお金」と子ども 「電子マネーも現金だとわからせて」と専門家

 

現代の子どもたちは、現金を使うことを覚えると同時に、電子マネーという「目に見えないお金」に接しています。このような環境は、子どもたちの金銭感覚を養ううえで悪影響を与えている可能性が高いといえます。電子マネーを使って気軽にジュースなどをおごりあう子どもたちが増えているのは、お金の使い方が大雑把になっている傾向の表れなのかもしれません。

 

見えないお金について子どもに理解してもらうには、電子マネーがお金と同じ価値のものであることを意識させることが大切です。こまめに履歴を印字して、物を購入したりサービスを利用したりするにはお金が必要だということ、目に見えなくても「現金」が発生していることを理解させるようにしてください。最近は、利用履歴や残高を確認できるアプリを使うのもよいでしょう。子どもと一緒の時は、なるべく現金を使って「お金を見せる」こともおすすめです。また、「使用目的を限定する」「限度額を設ける」「定期的に印字を提出させる」などの約束を設けたり、何を買ったのかを聞いたりして、お金の使い方を把握することも大事です。使い方やトラブルの事例など、親子で情報交換をしてコミュニケーションを取りながら、一緒に付き合い方を考えるのもよいですね。

 

今後は、お小遣いを電子マネーにチャージして渡すことが当たり前の時代になるのかもしれません。キャッシュレス時代が到来した時に困らないよう、子どもが電子マネーと上手に付き合えるように、保護者のかたも意識を高めていただきたいと思います。

 

出典:電子マネー「目に見えないお金」との付き合い方【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

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