情報を見極める力を養い、しっかりと対策しよう。 インターネットを通じて学ぶ「特性を見抜き、使いこなす力」

※2008年3月現在の情報に基づいた記事です。

進学や進級を迎える春休みに、お子さまが携帯電話やパソコンデビューをするご家庭も多いのではないでしょうか。
今や「パソコンを使う」というとインターネット(以下ネット)利用が主たる用途ともいえます。春休みという時間に余裕のある時期、ネットを利用する時間もいつもより増えることが考えられます。
便利ではありますが、社会問題にもなっているネット。今回はそんなネットとのよりよいつきあい方を考えつつ、適性検査に役立てていきましょう。


■パソコンや携帯電話は当たり前?
データから見る情報化社会の現状

さて爆発的に増え続けているというネット利用者。その数はいったいどのくらいなのか、まずはデータで見てみましょう。
総務省「通信利用動向調査」(平成16年度版)によると、ネット利用者は7948万人、人口普及率は62.3%にも及びます。
それでは子どものネット利用にフォーカスしたデータを見てみたいと思います。子どものネット利用の実態については、内閣府で「情報化社会と青少年に関する意識調査」という調査が行われています。平成18年度版(速報)では、小学生のパソコン利用率は77.4%、うちネット利用率は58.3%となっています。また、携帯電話利用率は31.3%となっており、そのうちの27.0%が携帯電話を通じてネットにアクセスしているという結果が出ています。
また、この調査では小学生がどのような目的でネットを利用しているかの調査も行っています。


パソコンによるインターネットでしていること(小学生 n=186・複数回答)


この調査から、小学生はメールやチャットといったコミュニケーションツールとしてのネット利用率はまだまだ低く、閲覧中心の利用であることがわかります。
それでは学校でのパソコン利用についてもデータを見てみましょう。平成17年度に行われた文部科学省「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」によると、教育用コンピューター(パソコン)の小学校での設置台数は698,804台となっており、小学校1校あたりの教育用コンピューター設置数は約30.8台となっています。
パソコンの操作習熟や、ネットの利用法を学ぶことを目的とする授業の導入率や、他教科にパソコンを応用的に取り入れている割合などは学校や自治体によっても異なりますが、学校でもパソコンを利用する授業があったり、家庭でも日常的にネットにつながる環境が整備されつつある現在、ネットとのつきあいは避けて通ることができないのが現状といえます。
ネットは調べ学習などにも使え、たいへん便利なものですが、一方ではネット詐欺や、いわゆる「出会い系サイト」など、有害サイトを通じて子どもたちならず大人も犯罪に巻き込まれるケースがあり、社会問題となっています。
それでは、そうしたネットを悪用したサイバー犯罪のデータを見ながら、ネットの別な側面にも目を向け、そこから適性検査に役立つ力を考えていきたいと思います。


プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

子育て・教育Q&A