算数「速さ(旅人算・通過算)」[中学受験]

問題5
長さ100mの電車Aは、トンネルPに入ってから抜けるのに50秒かかります。長さ80mの電車Bは、トンネルQに入ってから抜けるのに74秒かかります。トンネルQの長さはトンネルPの長さの2倍で、電車Aの速さは電車Bの速さの0.8倍です。
  (1)電車Aの速さは秒速何mですか。 (秒速    m)
  (2)トンネルPの長さは    mです。
(大阪星光学院中 2008)
<問題5の考え方と答え>
さて、これも通過算ですね。
「速さと比」の単元でよく使う解法、○・△・□…を使って考えてみましょう。
「長さの2倍で…」「速さの0.8倍で…」という問題文があったので、この解法がいいかな? …と発想しました。
(1)の考え方と答え


それぞれのトンネルの長さを図でかいてみます。

図

図より、
トンネルPの長さは?





トンネルQの長さは?



大丈夫(だいじょうぶ)ですか?


ここで、トンネルQの長さはトンネルPの長さの2倍なので、



整理すると、



これを図でかきます。

図

差に目をつけます。





20 × 0.8 = 16
(答え) 秒速16m
<(2)の考え方と答え>


20 × 40 − 100 = 700(m)
(答え) 700m


以上です。いかがでしたでしょうか?
まだ完ぺきに理解できない人は、もう一度旅人算の基本を復習してください。


(1) 2人が向き合って出会うパターン(周を回る場合は、逆の進行方向)

図

(2) どちらか一方が追いかけるパターン(周を回る場合は、同じ進行方向)

図

あとは、ある区間を往復するパターンの図。これをしっかりかけるように、何度もかいて定着させてくださいね。最初からうまくかける人はいません。失敗してもいいので、何回もかいて練習しましょう。
今回の問題も、しばらくたってから解けるかどうか確認(かくにん)してね。



合格総理大臣 ミスター・ツカム



プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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