2008年度理科・社会入試トレンド
■2008年度入試からみた、今後の社会入試トレンド
*問題文は編集の都合上抜粋し、一部表記を改めているものがありますが、内容に変更はありません。
■憲法(けんぽう)改正問題・国民投票法
問題 | ||||
(豊島岡女子学園中)
(開成中) |
問題の考え方と答え |
答え |
(1)国民投票法 (2)ア |
考え方 |
(1)・(2) 国民投票法は与党(よとう:自由民主党・公明党)などの賛成多数で成立し、投票権者は満18歳以上の国民、国会発議から60~180日以 内に国民投票を実施(じっし)、有効投票総数の過半数の賛成が必要、公布から3年間は施行しないこと、などが定められました。 |
■教育基本法改正
問題 |
教育基本法の改正であらたに加えられたことを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。 ア 「ゆとり教育」を取り入れた。 イ 「土曜の授業を行わない」ことにした。 ウ 「国と郷土(きょうど)を愛する態度」を取り入れた。 エ 「個性豊かな文化のための教育」を強調した。 (開成中) |
問題の考え方と答え |
答え |
ウ |
考え方 |
2006年12月に改正された新しい教育基本法には「国と郷土を愛する態度を養う」ことが加えられました。 |
■裁判員(さいばんいん)制度
問題 |
裁判員制度に関連してのべた文として正しいものを、つぎのアからオまでの中から1つ選び、その記号を書きなさい。 ア 裁判員は、選挙権のある人の中から政党(せいとう)の推薦(すいせん)によって選ばれる。 イ 裁判員は、すべての刑事(けいじ)裁判に参加することになっている。 ウ 裁判員は、裁判官といっしょに被告人(ひこくにん)が有罪かどうかを決定する。 エ 裁判員と裁判官は、原則として同じ人数で裁判を行う。 オ 裁判員と裁判官の話し合いは、全員一致(いっち)によって決定される。 (筑波大学附属駒場中) |
問題の考え方と答え |
答え |
ウ |
考え方 |
裁判員制度は2009年5月から導入される予定です。満20歳(さい)以上の男女からクジで選ばれた6人の裁判員が3人の裁判官とともに裁判を行い (※)、過半数の意見が判決となります。裁判員は地方裁判所<一審(いっしん)>で行われる死刑や無期懲役(ちょうえき)などの重い刑罰(けいばつ)が予 想される刑事裁判に参加します。 ※裁判員4人、裁判官1人の場合もあります。 |