解答用紙からはみ出るほど抜き出してしまいます[中学受験]
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平山入試研究所の小泉浩明さんが、中学受験・志望校合格を目指す親子にアドバイスする実践的なコーナーです。保護者のかたから寄せられた疑問に小泉さんが回答します。


質問者
小4男子のお母様質問
長文が苦手です。「文章から抜き出しなさい」等の問題が特に苦手なようで、解答用紙からはみ出るほど抜き出してしまいます。また「誰が~した」というシンプルな解答が望まれていても、修飾語がたくさんついている状態です。小泉先生のアドバイス
「採点者に親切な答案」をおすすめします
答えを解答用紙に書く時には、≪解答欄の大きさ≫や≪答案の形≫など「答え方」に注意するクセをつけると良いでしょう。
たとえば国語の記述問題の解答形式は、(1)字数制限内で書かせる(2)解答欄や解答スペース内に書かせる、などがあります。そして解答欄の場合は、常識的な字の大きさで欄内に入るように書くことが一般的な答え方です。すなわち、出題者はそのぐらいの量の答えを期待しているのであり、「解答用紙からはみ出るほどの抜き出し」は、まず期待されていない(間違えている可能性もある)ということです。このように、解答欄の大きさは答案の字数におおいに関係してきます。
解答欄の大きさと言えば、お子さまが6年生になって志望校の過去問演習を行う時にも注意すべき点があります。志望校の過去問題集は市販されていますが、多くの場合は答案用紙が縮小されています。そして本番の試験に近付けるためには、答案用紙を原寸大に拡大する必要があります。なぜなら、すでにおわかりとは思いますが、答案の字数は解答欄の大きさによって決まってくるからです。
過去問題集によっては、原寸大に戻すための拡大パーセンテージを指定しているものもありますので、指示に合わせて使用されると良いでしょう。
また「答案の形」にも注意すべきでしょう。たとえば「誰が~した」という解答が望まれているのであれば、修飾語をたくさんつける必要はありません。場合によっては、何を答えているのかわからなくなってしまう可能性もあります。
答案を採点する時、採点者は受験生の考え方を聞くことはできません。また同時に大量の答案を採点することも多いので、本当は正解なのに誤って×にしてしまう可能性もないとは言えないでしょう。そんな悲劇を避けるためには、採点者が一目で正解であるとわかる答案がベストです。
そしてそんな答案を作るには、既に述べたように、「答案の形」に沿って答案を作ることです。たとえば≪問いの形に合った文末で答える≫などが、その良い例だと思います。すなわち、記述問題で「なぜですか?」に対しては「~だから」「どういう気持ちですか?」には「~な気持ち」「どういうことですか?」に対しては「~ということ」といった具合です。答案をこのような形にしておけば、採点するほうもわかりやすいばかりでなく、お子さまにとっても答えるものが何かを見失うことが少なくなります。
私が生徒を指導する時、以上のことを強調して、「採点者に親切な答案」を心がけるように言っています。読める字で書かれた(あえてきれいな字とは言いません)採点者にわかりやすい答案は、結果的には解答者のためであることは言うまでもありません。お子さまにも、「採点者に親切な答案」をおすすめします。
答えを解答用紙に書く時には、≪解答欄の大きさ≫や≪答案の形≫など「答え方」に注意するクセをつけると良いでしょう。
たとえば国語の記述問題の解答形式は、(1)字数制限内で書かせる(2)解答欄や解答スペース内に書かせる、などがあります。そして解答欄の場合は、常識的な字の大きさで欄内に入るように書くことが一般的な答え方です。すなわち、出題者はそのぐらいの量の答えを期待しているのであり、「解答用紙からはみ出るほどの抜き出し」は、まず期待されていない(間違えている可能性もある)ということです。このように、解答欄の大きさは答案の字数におおいに関係してきます。
解答欄の大きさと言えば、お子さまが6年生になって志望校の過去問演習を行う時にも注意すべき点があります。志望校の過去問題集は市販されていますが、多くの場合は答案用紙が縮小されています。そして本番の試験に近付けるためには、答案用紙を原寸大に拡大する必要があります。なぜなら、すでにおわかりとは思いますが、答案の字数は解答欄の大きさによって決まってくるからです。
過去問題集によっては、原寸大に戻すための拡大パーセンテージを指定しているものもありますので、指示に合わせて使用されると良いでしょう。
また「答案の形」にも注意すべきでしょう。たとえば「誰が~した」という解答が望まれているのであれば、修飾語をたくさんつける必要はありません。場合によっては、何を答えているのかわからなくなってしまう可能性もあります。
答案を採点する時、採点者は受験生の考え方を聞くことはできません。また同時に大量の答案を採点することも多いので、本当は正解なのに誤って×にしてしまう可能性もないとは言えないでしょう。そんな悲劇を避けるためには、採点者が一目で正解であるとわかる答案がベストです。
そしてそんな答案を作るには、既に述べたように、「答案の形」に沿って答案を作ることです。たとえば≪問いの形に合った文末で答える≫などが、その良い例だと思います。すなわち、記述問題で「なぜですか?」に対しては「~だから」「どういう気持ちですか?」には「~な気持ち」「どういうことですか?」に対しては「~ということ」といった具合です。答案をこのような形にしておけば、採点するほうもわかりやすいばかりでなく、お子さまにとっても答えるものが何かを見失うことが少なくなります。
私が生徒を指導する時、以上のことを強調して、「採点者に親切な答案」を心がけるように言っています。読める字で書かれた(あえてきれいな字とは言いません)採点者にわかりやすい答案は、結果的には解答者のためであることは言うまでもありません。お子さまにも、「採点者に親切な答案」をおすすめします。
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