受験までにかかる費用【高校受験の基礎知識】

どんな高校を第1志望にするかによって受験準備にかかる費用は変わってきます。最難関の私学を第1志望とするのであれば、中学1年生などの早い段階から、その高校の中学校の授業と同じ進度に対応した塾へ、しかもかなりの頻度で通わなければならないかもしれません。ほとんどの難関私立高校は、中高6年一貫のカリキュラムになっているからです。

一般的な公立進学校の受験では、英・数・国の3教科を中心に週2回程度塾へ通い、夏期講習や冬期講習を受講するというのが標準的なパターンです。この場合、月謝はだいたい2万円から2万5,000円、他に教材費・施設費・講習の費用などが加わりますから、それらを含めると、地域によって差はあるかもしれませんが、年間でだいたい30万円から40万円ぐらいとみておけばよいでしょう（合宿などは別途）。また志望校判定に欠かせない大規模な会場テストなどがある地域では、それらを受験する費用が別途に必要です（１回当たり約3,000円から5,000円）。この他、家庭教師や個別指導の塾、また最初にあげた最難関の国・私立受験対応の塾などではさらに費用がかかると見ておくべきでしょう。

高校の入試の検定料は、公立ではおおむね2,200円（全日制、手数料……都道府県によって異なります）、推薦や前期選抜を受験して不合格となり、後期選抜で全日制を再度受験しても、新たな手数料は不要です。私学の検定料は都道府県、学校によって違いますが、約1万円から2万円ぐらいが一般的です。