教育、激動の時代 お子さんに関係することは…… 「SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)」にも注目したい[高校受験]
■「SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)」にも注目したい
今回は、「SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)」についてお話しします。SGHの発表と同時期にSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の新規指定校も発表になりました。SSHは我が国の高校教育段階での最も大きな取り組みで、先進的な理系人材を養成しようというものです。
平成26年度に指定されたのは以下の学校です。
【開発型】(新規) 計4校
・茨城県立竜ヶ崎第一
・国立東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京都)
・富山県立富山中部
・私立高槻(大阪府)
【実践型】(継続) 計5校
・千葉県立船橋
・私立市川(千葉県)
・東京都立戸山
・福井県立藤島
・岡山県立岡山一宮
このほか現在までに指定されている学校数は200校を超えるので、ここでは個々の学校名は挙げませんが、鳥取県以外のすべての県にSSHがあります(かつては鳥取県にもありましたが、指定期間が終了しました。富山県の高校も終了していましたが、上記のように今年度富山中部が指定されました)。
SSHが多い都道府県は、大阪府が16校、東京都が13校、埼玉県と北海道が10校、愛知県が9校、兵庫県と福岡県が9校などとなっています。
従来、SSHに指定される学校は公立の伝統校が多かったのですが、最近では岐阜県の岐阜農林や静岡県の浜松工業など専門学科高校も指定されるようになっています。また、埼玉県の川越女子(県立)、岡山県の清心女子(私立)など、公立・私立の女子高校がいくつも指定されています。
SSHに指定されると、5年間にわたってSGH以上の額の支援が受けられます。そのため指定された高校の実験設備などは格段によくなりますし、また、大学や研究機関・民間企業との連携で先端的な勉強ができます。
ですから、お子さんが将来、科学技術分野に進みたいのであれば、SSHにぜひチャレンジしたいものです。どこの高校がSSHに指定されているかについては、独立行政法人 科学技術振興機構のホームページにある、SSH指定校一覧を参照してください。