英語入試に4技能、大学のみならず公立高校入試にも?
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中・高・大学と英語を学んでも、多くの日本人は英語を話せない……。あまりにも根深いこの問題に、ついに国が本気でメスを入れようとしている。文部科学省が検討を進める大学入試改革全般の中で、英語入試も大きく変わりそうだ。ベネッセ教育情報サイトでは、ベネッセ教育総合研究所・グローバル教育研究室室長の加藤由美子氏に、現小・中学生の保護者が知っておくべきことについて尋ねた。
グローバル化の進展によって、日本企業の海外進出のみならず、海外から日本に進出してくる企業も著しく増え、外国人労働者も増加しています。この流れは今後も加速していくことが予測され、今の子どもたちが社会の中心になる20年後、30年後には、多様な国の人と国内でも一緒に仕事をすることが当たり前になっていることでしょう。そして、そうした社会で必ず必要になるのが、これまで入試でも授業でもあまり問われてこなかった、英語を「話す力」と「書く力」です。
2020(平成32)年をめどに変わるといわれている大学入試の中で、英語入試のキーワードとして注目されているのが「4技能(聞く・話す・読む・書く)測定」です。「話す」力も、ついに大学入試で問われるようになるというわけです。国公立の2次試験なのか、私立入試なのか、現時点ではどの入試に4技能が取り入れられるのかは不明です。しかし、文科省が国際競争力の強化を目的として重点支援する「スーパーグローバル大学」では、すでに導入しているところもあり、今後さらに増えていくことが予測されます。
また、文科省は、中学3年生を対象に英語4技能を測定する「全国的な学力調査」を、2019(平成31)年度から新たに実施することを発表しています。これにより、学力調査でよい結果を出すために、公立高校の入試でも4技能測定を検討する自治体が増えてきそうです。高校入試に関する自治体の教育委員会の動きを、しっかり把握しておきましょう。
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