夏休みの学習、ここがポイント!【高2・英語】
「ニガテを克服したい」「秋からの成績伸長につなげたい」など、夏休みの学習にそれぞれテーマを持っているはずです。家庭での自学自習が中心になる夏休み、各教科の学習上の山場、ポイントを理解したうえで、学習プランを立てることが重要になります。今回は、高2・英語の夏の勉強法のポイントを、進研ゼミ『高校講座』の教材開発担当者がアドバイスします。
英文法の復習と、英文を読み通す読解演習を軸に学習しよう
高2の夏の時点で、英語に苦手意識を持っている人は、英文法の見直し、特に理解が不十分な単元の復習から取り組みましょう。理解が十分ではない単元を見つけるのは、模試や定期テスト、授業プリント、教科書など、過去に取り組んできた学習を見直すのが一番確実です。
高校によっては、高2の秋から学校全体が受験モードに入るところもあります。受験生になるのは高3の4月からですが、受験に向けた土台固めという意味では、高2の夏休みがとても重要です。8月に英文法の穴を確実に埋めましょう。そうすれば、読み書きの土台ができて、秋からは予習・復習も今まで以上に楽になります。
また、英文法の復習と並行して、長文読解力の向上にも意識して取り組んでみましょう。高2の夏の時点ですから、長文といっても、苦手な人は100語程度の取りかかりやすいものからのスタートでかまいません。英文法の復習が全部終わっていなくてもよいので、長文を読み通す練習を少しずつ始めましょう。むしろ、英文法の学習と並行したほうが、長文読解の中で英文法事項の確認も行えるので、学習そのものがより実戦的になるはずです。
英語の学習に関する相談でよくあるのが、「長文を読むのが苦手」というものです。でも、そういう悩みを持っている高校生ほど、よく話を聞いてみると、普段の学習で英文を読む機会が少ないように感じます。それではなかなか長文を読めるようにはなりません。短めでもいいので、できるだけ毎日長文に接して、英文に慣れていきましょう。がんばって最後まで読み通そうとすることで、着実に英語力はアップします。
英語が得意な人は、英作文力も強化していこう
英語が得意な人も、まずは英文法事項の完成を優先させましょう。その際、単元別の問題集に取り組むのではなく、空所補充や語句整序など、単元を限定しない形式別の問題集に取り組んでもよいでしょう。どの単元の内容が問われても、必要に応じて、正確な知識をスムーズに引き出せる力を身につけることができます。
また、英作文の対策も始めましょう。近年、国公立大の2次試験では、80語程度の英作文を課す大学は少なくありません。求められる語数も増える傾向にありますので、英語の成績が入試でカギになりそうな人は、高2の夏休みから徐々に対策を始めておくとよいでしょう。また、長文も、300?500語の説明文、論説文、エッセイなどを読んでいけば入試にも役立ちます。その際は、さまざまなジャンルの英文を読むようにするとよいでしょう。さらに、秋以降、「GTEC CBT」などの検定試験を目標にして、夏休みに勉強を始めれば、やる気もアップするはずです。
長い夏休みを少しでも有効に使うため、効率的な学習計画を立てて、実行していきましょう。