中学で英語が得意になる! 第4回 英語が得意になる方法(3) 英文の意味を理解する【前編】

「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能など、ますます「使う」力が求められている中学校の英語。一方、ベネッセ教育研究開発センター(現・ベネッセ教育総合研究所)の調査(2009年)によると、「英語が苦手」と答えた生徒は6割に上っています。英語への苦手意識を払しょくし、英語の力を伸ばすためには、何が必要なのでしょうか?
前回までに続き、このシリーズでは、「世界の100人の教師」に選ばれたこともある関西大学教授の田尻悟郎先生に、中学英語のつまずきやすいポイントとその解決方法について解説していただきます。

語学には、理解→習熟→応用・発展という流れがあることを、第1回で解説していただきました。今回は英文の内容の理解。ポイントは、「そのセリフの前にある気持ち」を予測しながら読むことです。

<中学で英語が得意になる!(動画)>



「なぜ、そんなことを言うのか?」と想像してみる

<4-1.英文の意味を理解する(動画)>

たとえば、以下のような会話文があります。

A: What time is it?
B: It’s two thirty.
A: What time is it in Vancouver?
B: It’s nine thirty in the evening on Sunday.

「この会話のあとに、もう一文Bさんのセリフを付けてみましょう」という指示が出たら、皆さんはどう考えますか。
あなたがBさんだとすると、どんな気持ちでこの会話をなさるでしょうか。

時刻を聞かれて、「えーと、今は……」と、時計を見て2時半と答えている時は、そんなに心は動いていないですよね。それに対して、
“ What time is it in Vancouver? ”と言われた時は、何かを感じているはずです。

恐らく、

Why are you asking that question? (何でそんな質問をするの?)
Why do you want to know the time there? (何で向こうの時間を知りたいの?)

といった気持ちが動いているのではないでしょうか。
もう一文付け加えなさいといわれたら、その気持ちを言葉にすればいいんですね。



セリフの前の「心のつぶやき」を考えて書く

つまり、この会話を読んだ時に、「Bさんはきっと、Aさんがなぜバンクーバーの時間を知りたがっているのか、いぶかしがっているんじゃないかな」といった予測ができなければ、本当にこのストーリーを「読めた」とはいえないのです。

頭と心が動いた時に、口が連動して動いて出てきた音が「言葉」。頭と心が動いて、このセリフが出てきたわけです。セリフの前にどんな心のつぶやきがあるか、ちょっと考えてみましょう。たとえば……


A: (えーと、そろそろ向こうに連絡しなきゃいけないよな。今何時だろう?)
   What time is it?
B: It’s two thirty.
A: (もう2時半か! で、今向こうは何時だっけ?)What time is it in Vancouver?
B: (え、バンクーバー? たしか向こうは夜で、まだ日曜日だよな。)It’s nine thirty in the evening on Sunday.(なぜそんなこと聞くのかな?)

このように、日本語でもかまいませんので、セリフの前にどんな心のつぶやきがあったかを想像して書いてみましょう。心のつぶやきを書くこと自体が、会話を理解することになります。

次回は、簡単な道案内の会話文を使って、理解と習熟を同時に楽しく進める英文理解法をご紹介します。

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<ベネッセコーポレーション/田尻悟郎(編)/3,150=税込み>

プロフィール

田尻悟郎

田尻悟郎

関西大学 外国語学部 教授。26年の公立中学校勤務を経て現職。NHK『わくわく授業』『プロフェッショナル』等に出演。2004年に「世界のカリスマ教師100人」に選ばれる。新指導要領策定や教科書開発に関わる。主な著書:『田尻悟郎の楽しいフォニックス』(教育出版)

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