入試に向けてそろそろ気合を入れてほしい…やる気が起きない我が子への対処法
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入試本番は日に日に近づいてくるのに、受験生本人にあまり必死な様子が見られない……。「ちゃんと勉強しているのかな」「もう少しやる気を出さないと」と、やきもきされることも多いと思います。
けれど、やみくもに「勉強しなさい・もっとやりなさい」と言っても、かえってお子さまのやる気をそぐ結果となることも。やる気が出せない様子のときにご家庭でできるサポートを、一緒に考えていきましょう。
(勉強法アドバイザー 湯浅)
この記事のポイント
志望校への「憧れ」を原動力に
やる気になれないのは「具体的な目標が定まっていないから」かもしれません。
志望校を絞りきれていない場合は、候補となっている学校の情報を集めたり、一緒に志望校について調べたりといったお手伝いから始めてみてはいかがでしょうか。三者面談で最終的な志望校を決定する前に、実際に高校まで足を運ぶことも大切。高校生活をイメージしやすくなります。
「こんな部活もあるんだね」「通学には自転車が必要かな」といった会話で、お子さま自身が「ここに行きたい」「そのために勉強しよう」と思えるようにしていきたいですね。
家族みんなで環境づくり
勉強に集中できる環境づくりには、保護者のかたの協力が必要不可欠。
勉強中はお子さまのスマホを預かっているというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど、せっかく勉強する気になったのに家族がすぐ隣でテレビを見ていたり、楽しそうに遊んでいたりしたら、やる気もしぼんでしまいますよね。
下のお子さまがいる場合も「みんなで応援してあげよう」と話して、テレビやゲームを楽しむ時間や音量などに配慮したいところ。
勉強時間はご家族も一緒に静かに過ごす時間にすると、「自分だけが我慢して勉強している」というマイナスの気持ちを感じずにすみそうです。
気持ちを切り替えて勉強を始めるきっかけを
秋からは過去問演習も必要になりますし、模試を受ける機会も増えると思います。
過去問がまったく解けなかったり模試の結果が思うように伸びなかったりすると、やる気が一時的に落ちることもあるでしょう。けれど、ここがふんばりどころ。
過去問や模試でまちがえた単元の復習をし、知識のヌケモレを埋めていくことが、合格へとつながります。
同じ問題をくり返し解いたり覚え直したりといった作業は、単調で集中力も切れがちかもしれません。疲れている様子があれば休憩を促してあげるのも、保護者のかたならではのサポート。
「15分経ったら起こしてあげるから、ちょっとだけ横になって休んだら?」
「勉強の前におやつ食べない?」
などの声かけで、気持ちをリフレッシュさせて勉強に向かうきっかけをつくれるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
入試までにやるべき勉強は、時期や人によって差が出てくるもの。
あまり勉強していないように思えても、必要な勉強ができている場合もあります。現在の成績と志望校のレベルとのギャップや課題は、模試の結果や先生との面談などで、その都度確認していきましょう。
入試日程等のスケジュール管理や実際の手続き、模試の申し込みや過去問の手配など、保護者のかたでなくてはできないサポートもたくさんあります。お子さまもご家族も息切れしないよう、できることから少しずつで大丈夫。入試に向けて一歩一歩進んでいきましょうね!
湯浅れい子
アドバイザー歴8年
学校教材の出版社に勤務時、先生や保護者の声を聞くなかで家庭学習の大切さを痛感。中学生が楽しく学ぶ手助けをしたいという気持ちからアドバイザーに。子どもの気持ちに寄り添いつつ、言うべきことは言う姿勢を大切にしている。座右の銘は「笑う門には福来る」。一男一女の母。
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