たまってしまった夏休みの宿題、効率よく仕上げさせるには?
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夏休みの終了まであと何日、というところでお子さまの宿題が順調に進んでいなかったことが発覚!! こんな時、親としてどんなサポートをしたらよいのでしょうか。宿題のラストスパートを成功に導くアドバイスのコツについてお伝えしたいと思います。
(赤ペン先生 河原)
このピンチを成長の機会にしてしまいましょう!
「日記も!?」「自由研究も!?」「読書感想文も!?」「うん、そうだよ~」。
宿題がまだまだ残っているらしい事実を知って青ざめるおうちのかたと、なぜそんなに? と思えるほど余裕たっぷりのお子さま。夏休みの終盤にはよくある光景なのかもしれません。今から猛スピードで終わらせなければ、と「はい、これやって」「終わったら次はこれね!」とついついお子さまに「指示」してしまう、なんてこともあるかと思います。
今年の夏は、このピンチをお子さまの成長の機会に変えてみるのはどうでしょうか? リーダーシップを取りたくなってしまう気持ちをグッと抑えて、お子さまにこう伝えましょう。「よし、これから一緒に宿題を終わらせるための計画を立てよう!!」
お子さまがのん気にしていられるのは、いざとなったらおうちのかたの指示どおりに動けば何とかなる、という気持ちがあるからだと思うのです。先のことを考えるのがニガテ、というのもあるでしょう。
自分で計画を立て、それを進めることで「宿題に取り組むのも、終わらせるのも自分」という意識と、「宿題の進め方」の両方をお子さまに知ってもらう機会にすることができます。ぜひ、そのためのサポートをしてあげましょう。
自立心を促しラストスパートを成功させる3つのコツ
1.お子さまに「やるべきこと」を整理してもらう。
「夏休みが終わるまでにやるべきこと」(つまり「残っている宿題」です)のリスト作りから始めます。宿題一覧のプリントがあれば、それに〇×を付けるだけでもよいでしょう。
2.いつ、何に取り組めばよいかひと目でわかるようにする。
リストができたらどの宿題にいつ取り組むかを相談します。自由研究などはこの時点で「テーマ」を決めてしまうと予定が立てやすいですね。ワーク、プリントなどは、一気にやってしまうよりも何日かに分けて取り組むのがオススメです。日程が決まったら、いつ、何の宿題に取り組めばよいかがひと目でわかるようにカレンダー形式に書きかえるとよいでしょう。できればお子さま本人に作成してもらうと「自分の」計画である実感がより高まります。
3.声かけは意識的に「ほめ」中心で
「いつ始めるの?」「これ終わらせた?」などの声かけはなるべく我慢。お子さまが自主的に取り組むのを待ち、その姿勢をほめましょう。
宿題を効率よく終わらせるためのアドバイス
各宿題については、時間が少ない時なりの取り組み方をあらかじめアドバイスしてあげるとよいかもしれません。
日記
日付にこだわらず、印象に残った日から書いていくと前後の記憶も思い出せます。内容が多い日、少ない日があってよいでしょう。
読書感想文
これから選ぶなら、お子さまの学年より対象年齢が下の本にするのも一つの手です。おうちにある本や、今までに読んだことのある本でもよいと思います。「その本の『どこ』を読んで『どんな気持ちになったか』をそのまま文にすればいいよ」と言ってあげましょう。
自由研究
お子さまが既にある程度知識を持っていることをテーマにするのがよいと思います。野球、サッカー、電車、ペット、ファッション、アイドル、お菓子作り……知っていることをまとめるだけでも立派な自由研究です。
勉強のプリントやワークなど
プリントやワークが進んでいない場合は、どこかにつまずきがあってやる気になれないことが原因とも考えられます。「考えてもわからないところには印を付けておいてね」などの一言を伝えておくと、つまずいている箇所をあとから把握することができるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
ラストスパートが成功して、無事宿題をやり終えることができたら、お子さまは「自分の」計画がうまくいったと達成感を持つことができるでしょう。やるべきことを「目に見える」ようにしておくと物事が進めやすくなることも学べるのではないでしょうか。「これ、来年は夏休みの初めにやったらいいんじゃないの!?」そんなふうに思ってもらえたら大成功! 今年のピンチがお子さまにとっての大切なステップになったらよいですね。
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