読書習慣は家庭でつくれる!子どもを本好きにするために、親ができることとは

「希望の学校に進学させたい」「将来、好きな仕事に就かせたい」と、子どもの将来を考え、学力を高めたいと考える保護者のかたは多いことでしょう。どうすれば、子どもの学力は効果的に高めていけるのでしょうか。
『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』(扶桑社)の著者であり、受験指導の経験が長い松永暢史さんに、お話を伺いました。

この記事のポイント

まずは読書習慣を付けることがおすすめ

「どうすれば子どもが勉強できるようになりますか」という相談は、保護者のかたからよく受けます。これまでたくさんの子どもの受験指導をしてきましたが、「勉強ができる」子どもの多くは、「日本語了解能力」が優れていました
日本語了解能力とは、日本語を使って物事を理解・表現する力であり、国語力とも言い換えることができます。国語力は国語だけでなく、算数、理科、社会、すべての科目を学んでいくうえでの土台となります。なぜなら、学校の授業やテスト、テキストもすべて日本語だからです。

その国語力を伸ばすのに効果的なのが「読書」です。
お子さんの将来を考えるのであれば、ぜひお子さんに読書の「習慣」を付けることをおすすめします。

上位校ほど、読書経験を問う入試問題が増加

「読書」は国語力(日本語了解能力)を伸ばしますし、語彙(ごい)力や思考力、集中力や表現力など、学力向上に欠かせない力も養えます。また、最近の入試問題では、論理的に書く力だけでなく、これまでの読書経験を問うような問題が出題される傾向にあります。制限された文字数の中で考えをまとめるには、読書で幅広い知識を習得し、適切な表現で的確な文章を書く必要があるでしょう。これは中学、高校受験だけでなく、大学受験まで、上位校では同じような傾向にあり、今後もその流れは続くと予想されます。

読書を習慣化するための2つのポイント

読書を習慣付けるうえで大事なことは、「本が当たり前にある」環境を家庭の中につくることです。そのポイントは2つあります。

1 テレビやスマホ、ゲームなどが目の前にない環境をつくる

読書の習慣を付けるためには、テレビやスマホ、ゲームなどが目の前にない環境が望ましいです。なぜなら、スイッチを入れるだけで、これらは楽しめるようになっているので、一度始めたら、なかなかやめられません。すべて排除することが難しい場合でも、保護者のかたがなるべく子どもの前では使わないなどの努力は必要です。子どもは親をよく見ています。これから与えるのであれば、僕の経験上、スマホやゲームは、物事の分別がつくようになってから、中学2年生以上、もしくは高校生になってからでよいと思います。

2 退屈な時に読める「本」が手元にあること

テレビやスマホ、ゲームなどがない環境がつくれたら、時間を持て余すかもしれません。この時がチャンスです。人はやることがなくなったら、本を読むものです。その時に家に本がたくさんある状態をつくっておくとよいでしょう。
たとえば、月の第一日曜日には本屋に行って、家族全員5~10冊本を買うのです。図書館で借りても構いません。リビングに本棚を置き、家族が今読んでいる本をそれぞれ置いておくのです。そうすると、いつでも本が読め、また自分の本だけでなく、家族が読んでいる本にも興味を持ち、読むことがあるかもしれません。「大人向けの本だから、子どもには無理」と決めつけずに、どんどん読ませるといいと思います。文章が読めなくても写真やイラストを眺めているだけでも、本は楽しめます。こういった経験が、自分で本が読めるようになった時の読書の守備範囲を広げることにもつながります。

5冊でも10冊でも、毎月本を買い続けること(借り続けること)が大事です。 毎月買う(借りる)となると、けっこう大変ですよね。友達に面白い本はないかと聞いたり、今読んでいる本の中に挟まっている書評を見たり。そうやって「次は何を読もう」と考えるのも勉強になりますし、そうしているうちに、読書量はどんどん増えていき、結果として国語力が付いていきます。

読書を習慣付けるためには、「子どもをよく観察すること」

本選びだけでなく、教育で一番大切なことは、子どもをよく「観察」することです。
「どうせ読むなら名作を」「勉強に役立つ本を読んでほしい」という親心から、子どもが選んだ本に対して「こっちがいいんじゃない?」「同じような本、この間も読んでいたよ」などと、親は言ってしまいがちですが、「習慣付け」の観点からいえば、それはあまりよいことではありません。親の趣味に合わなくても許容して、どんな本でも、まずはどんどん読ませていくことが大事です。そのうえで、子どもをよく観察し、「この子はどういう時に反応するか」を考え、それにふさわしい方面の本があるコーナーに連れて行くというのはよいでしょう。少しぐらい難しくても、大丈夫です。自分の興味があるものであれば、子どもは読めてしまうからです。
また、自分の興味があるからこそ、「読もう」という意欲がわき、そういう時に国語力はぐんと伸びます。「自分から」が大事ですね。

まとめ & 実践 TIPS

読書の習慣を付けるためには、本を読みたくなるような環境を家の中につくることが大事なことがわかりました。また、つい本選びに口出しをしてしまいそうになりますが、習慣付けの観点からいえば、子どもに選ばせ、どんどん読ませることがよいようです。

プロフィール

松永暢史

松永暢史

教育環境設定コンサルタント。
「受験プロ」として、音読法、作文法、サイコロ学習法、短期英語学習法など、さまざまなメソッドを開発している。著書に『男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』(扶桑社)、『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』(扶桑社)などがある。

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