4月は新学年の目標を立てる絶好のタイミング!目標の立て方、進め方のヒントとは?
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明るく柔らかい春の光に心が弾む4月。心機一転、気持ちを新たに前へ進みたくなる季節ですね。新学年のはじまりに、お子さまのそんな気持ちをそっと後押し。おうちでの会話の合間に、これからの一年をどのように過ごしたいか、お子さまの思いを聞いてみませんか?
(赤ペン先生 河原)
はじめに「どんな一年にしたいか」を聞いてみましょう
「早寝早起きをする」「漢字をいっぱいおぼえる」子どもが小学生だったころ、授業参観や保護者会などの機会に、ずらっと掲示された「目標」を見るのがとても好きでした。一人ひとりの「がんばりたい」気持ちが伝わってきて、眺めていると胸が熱くなったものです。
学校でのお子さまは、いつもより少しかしこまった気持ちで目標を立てていることでしょう。おうちでのリラックスした雰囲気の中では、どんな思いがわいてくるでしょうか。はじめに、こんなふうに聞いてみましょう。「これから、どんな一年にしたい?」
かなりざっくりした質問なので、お子さまの答えもざっくりしていると思います。「楽しく過ごしたい!」「いっぱい遊びたい!」などなど。「目標」というよりは「希望」ですね。お子さまの「こうありたいな」という思いを最初に引き出してあげましょう。
そのためには何をしたらよいかを考えてもらう
お子さまの答えを受け、「そのためにはどうしたらいいかな?」と問いかけます。
勉強、生活、習い事、など場面ごとに考えてもらってもよいでしょう。具体的な案が出てくるところまで、お子さまの言葉を掘り下げていきます。
たとえば「楽しく過ごしたい」という希望から、勉強面では「計算をトクイにしたい」という言葉が出たとしたら、さらに、こう問いかけてみましょう。「計算をトクイにするには何をしたらよいと思う?」
ここでもし「毎日1時間計算する!」という答えが返ってきて(うわー張り切りすぎでしょ……)と思ったとしても、ひとまずお子さまの考えを尊重し、それを具体的な目標として設定します。
「楽しく過ごしたい」(そのために勉強では)「計算をトクイにしたい」(そのために)「毎日1時間、計算問題をする」
がんばって目標を実行するのは、「楽しく過ごす」ことに通じている。「何のために」がんばっているのかをお子さまがいつでも思い出せるように、「どんな一年間にしたいか」から具体的な目標までの流れを書き留めておくとよいでしょう。
「目標」はいつでも修正可能に
しばらく様子を見ていて、お子さまが考えた目標では「続けるのが難しそう」と感じたときには、「1時間じゃなくて、20分にしてみるのはどう?」などとアドバイスしてあげたらよいと思います。
「決めたことは守る」という姿勢も大事ですが、その時々の気持ちや状況に応じて、変更したり追加したりしながら目標を実行可能なものに修正していくのも大切な力です。目標を実行できない理由を一緒に考えたり、修正案についてお子さまと話しをしたりすることは、その力を育てるサポートになるのではないでしょうか。
まとめ & 実践 TIPS
新学年のスタート時に「どんな一年間にしたいか」を考え、それを実現するための目標を設定することで、お子さまに「自分自身の一年」を過ごす心構えを持ってもらうことができるように思います。考えや目標を共有し、理解しているおうちのかたは、頼りがいのある伴走者として、お子さまの一年に寄り添うことができるでしょう。
4月は、そんな話を照れずにできる絶好のタイミングです。お子さまはこれからの一年をどんなふうに過ごしたいと思っているのでしょうか。聞いてみるのが楽しみですね。
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