忙しいママにこそ試してほしい!小学校低学年の子どもの勉強をサポートする3つのコツ

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低学年のうちは、できるだけ、おうちのかたが付き添って勉強するのが理想的ではありますが、おうちのかたも忙しくてなかなか時間が取れないことも多いのではないでしょうか。
そんなとき、親としてどのような関わり方をすればよいのかをお伝えしたいと思います。

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

① 区切りの声かけで寄り添う

お子さまの勉強を付きっきりで見なくても、「お母さんはこっちで夕食の準備をするから、○○は宿題をしようね。どっちが先に終わらせられるか競争だよ。」「終わったらあとで一緒にまるつけをしようね。」などと、勉強の始めと終わりの区切りで関わるのも一つの方法です。
子どもにとっては、気にかけてもらっていると感じられ、何となく一緒にやっている気分になれるだけでも、安心材料になります。
途中で、「がんばっているね。感心!感心!」などと声かけをするのもよいですね。そこで、「もっと丁寧に書きなさい!」などのようなネガティブな口出しはNGです。

② 親子のコミュニケーションが大切 

机の上の勉強だけが「勉強」ではありません。特に、低学年の場合は、おうちのかたとのコミュニケーションからの学びが大きいのです。

友達と遊んだこと、学校でのできごと、勉強のこと、お子さまが話したいことを何でもよいので話題にして、聞いてあげてください。短い時間でも大丈夫です。親子の何気ない会話から「話す・聞く」の力を養うこともできます。

また、お子さまが好きなことや興味のあることから、勉強という形を取らなくても知識を増やしていくことができます。
たとえば、サッカーが好きで、ワールドカップなどの国際大会をよく見ていたとします。そうしているうちに世界の国の名前や国旗を覚え、それがこの先、社会の勉強につながったりするものです。目をキラキラ輝かせ、「これ、知っている!」と子どもが発したとき、真の学習が始まります。興味・関心から生まれたものは、本物の力になり、その子の強みになるでしょう。
そして何より、親子で向き合う時間をもつことは、子どもの「やる気」へのエネルギー源にもなるはずです。

③ 親子で交換日記

なかなかゆっくり話す時間が取れないときは、親子で交換日記をすることをお勧めします。お手紙交換でもよいですね。
その日にあった出来事、思ったことを何でもよいので書くようにします。長くなくても、ほんの2、3行でよいです。続けることで、文章を書く練習になり、書く力もつきます。子ども自身が、1日を振り返り、その日のできごとや自分の気持ちを見つめ直す時間にもなるでしょう。
そして、おうちのかたと、日々のできごとや気持ちを共有できることは、子どもにとって、心の栄養剤になります。

おうちのかたは、学校の先生のようにチェックするのではなく、「あなたが大事よ」ということを折に触れて、ぜひ、伝えてあげてください。子どもは、おうちのかたの愛情を得ることができ、書くことの楽しさも感じられるようになると思います。

まとめ & 実践 TIPS

親にべったりだった幼児期を経て、低学年は、自立心も芽生え、自分でできることが増えていく時期です。
そして、自分ひとりでやってみて、少し不安になるとまた親に戻ってきて…これを繰り返しながら子どもは大きくなります。

子どもにとって、おうちのかたは、安心して戻れる、いつでも自分を受け入れてくれる存在ではないでしょうか。そこにいてくれるだけで安らげる、安心して帰れるところ、温かく、包み込んでもらえるところ…この安定があってこそ、子どもは一人で歩き出すことができるのです。
いつでも子どもが安心して戻れるように、変わらず、大らかに見守っていきたいですね。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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