【戦国武将人気ランキング】今どきの小学生が好きな武将1位は、ダントツであの人

幅広い年代にファンの多い戦国武将。誰が好き?など話題に出ることも多いですよね。小学6年生から習う日本の歴史ですが、学ぶ前から武将が好きな子どもも多く、その理由に歴史コミックやゲームで親しんでいることがあるようです。そこで、小学生に高い人気をほこるポプラ社の「コミック版 日本の歴史」の販売部数(※)を元に、上位10名の武将の人気ランキングを作成。編集部にその人物像や人気の秘密をお聞きしました。

この記事のポイント

今どきの小学生に人気の戦国武将は?ベスト10位~4位まで

小学生に人気の戦国武将は、ゲームやNHKの大河ドラマに加えて教科書で習う内容なども影響しているようです。なお戦国武将に関するエピソードは諸説ありますが、この記事ではポプラ社の伝記コミックの内容に沿ってご紹介します。 まずは10位から4位までを発表。

【10位】井伊直政:徳川四天王の一人、「井伊の赤鬼」
(1561~1602年、遠江国出身)

井伊直政徳川家康の側近として仕え、「徳川四天王」の一人として酒井忠次・本多忠勝・榊原康政らと武勲をたたえられている武将です。本能寺の変の際に逃げ場を失っていた家康と少数の家臣ともに、いわゆる「伊賀越え」で危機を脱したことや、家康が秀吉と対決した小牧・長久手の戦い、天下分け目の関ヶ原の戦いなどの主要な合戦で活躍したことで有名です。また井伊直政は「井伊の赤鬼」とも称されますが、これは戦国武将の武田氏の遺臣である「赤備(あかぞなえ、甲冑・馬具などをすべて赤で統一した軍勢)」を引き継ぎ、自身も朱色の甲冑に身を包んでいたことによります。なお井伊直政は関ヶ原の戦いで島津軍との激闘で負傷し、その傷が原因で亡くなりますが、その後も井伊家は江戸幕府を支え、江戸時代末期には大老井伊直弼を輩出することになります。

人気の理由:「赤備」で有名な朱色の甲冑と武勲

井伊直政は教科書ではあまり扱われないため知名度は高くありませんが、戦国武将が登場するゲームで強いキャラクターに設定されたことで、小学生に人気があるようです。また井伊直政はイラストなどでは朱色の甲冑と特徴的な兜で描かれますが、その兜は滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の兜のモチーフとなっています。

『戦国人物伝 井伊直政』
コミックでは本能寺の変で危機に陥った家康と脱出を図った「伊賀越え」、武田氏の遺臣を率いて「赤備」の武名を再びとどろかせた小牧・長久手の戦い、天下分け目の関ヶ原の戦いでの西軍・島津氏との戦いなどに注目です。

【9位】上杉謙信:義のために戦った生涯無敗の軍神
(1530~1578年、越後国出身)

上杉謙信越後国(現在の新潟県)の武将で、自らを「毘沙門天(びしゃもんてん、仏教を守る守護神)の生まれ変わり」と称し、生涯で約70あった戦で一度も敗退していない神がかり的な強さに人気がある武将です。そして上杉謙信といえば、武田信玄との川中島の戦いが有名です。軍神とたたえられた上杉謙信ですが、織田信長家臣の柴田勝家との手取川の戦いに勝利した後に急死し、天下を取ることはできませんでした。

人気の理由:武田信玄と双璧の強さとストイックな生き方

戦国武将として無類の戦上手で、義を重んじるストイックな生き方にあこがれを持つ武将ファンも多い上杉謙信。戦国時代きってのライバル関係にあった上杉謙信と武田信玄は、NHK大河ドラマで3度も取りあげられており、ポプラ社からも2人を扱う『戦国人物伝 武田信玄と上杉謙信』が刊行されています。

『戦国人物伝 上杉謙信』
コミックでは戦国時代の合戦名場面にあげられる第4次の川中島の戦いで、上杉謙信が武田信玄の陣地に迫り、直接対決する場面を取りあげています。

【8位】明智光秀:「本能寺の変」首謀者であり、信長を支えた名将
(1528?~1582年、美濃国出身?)

織田信長の家臣でありながら本能寺の変で謀反をおこした明智光秀は、教科書では信長に謀反をおこした人物と簡単に紹介されています。しかし信長の家臣としては有能で、信長が越前(現在の福井県)の朝倉義景を攻めようとしたところ、同盟関係にあった浅井長政の寝返りで挟み撃ちとなった金ヶ崎の戦いで秀吉と協力して信長を無事退却させ、その後の比叡山の焼き討ちや丹後・丹波(現在の京都府、兵庫県)の平定など、信長の快進撃を支えた名将でした。しかしそんな明智光秀も本能寺の変で信長に謀反をおこしたものの、周囲の協力が得られずに秀吉との山崎の合戦に敗れ、落ち武者狩りの農民たちに襲われて命を落とします。

人気の理由:近年評価されている有能さ

昭和のころの明智光秀像は、司馬遼太郎の人気作品『国盗り物語』で金柑(きんかん)と評されたこともあり、額の広い陰のある武将として描かれていましたが、近年は信長の家臣団として活躍・重用されていたことに光を当てる記述も増えてきました。

『戦国人物伝 明智光秀』
金ヶ崎の戦いでの撤退戦など、明智光秀が信長の家臣として非常に有能であった側面がていねいに描かれています。また信長に叱責されて逆恨みして謀反に至ったわけでなく、他に考えられる説や解釈をも示唆する内容になっています。

【7位】武田信玄:「信玄堤」は現代の防災でも注目
(1521~1573年、甲斐国出身)

武田信玄甲斐国(現在の山梨県)の武将で、川中島の戦いで上杉謙信と戦った武将としても有名で、武田信玄の旗印である「風林火山」はNHK大河ドラマのタイトルにもなりました。戦国時代には実の親子兄弟の間での権力争いもみられますが、武田信玄が弟信繁を次期当主にしようとした父信虎を追放して家督を奪ったり、嫡男の義信を自刃に追い込んだりしたことは、その典型とも言えます。武田信玄は三方ヶ原の戦いで家康に圧勝しますが、敗れた側の家康は自戒として自身の負けた姿を描かせたとされる「しかみ像」のエピソードもあります(「しかみ像」の由来には諸説あります)。

人気の理由:軍旗「風林火山」で有名な英雄

上杉謙信との名勝負など、武田信玄の武人としての勇猛さによって、武将として根強い人気があります。なお武田信玄は内政面でも手腕を発揮し、特に現代では治水事業において注目されています。今年から新しくなった中学校の教科書では減災という災害の被害を最小限に抑えるための備えが強調されていますが、「信玄堤」にみられるような洪水の被害を最小限におさえようとするしくみは、現代となった今にも活きています。

『戦国人物伝 武田信玄』
実の親子兄弟での権力争いと、川中島の戦いや三方ヶ原の戦いなど、武人として荒々しいところがイメージされがちな武田信玄ですが、コミックでは戦場で食べる食糧の開発(今に伝わる「ほうとう」)や治水事業など、内政面での手腕も描かれています。

【6位】柴田勝家:信長の家臣にして秀吉のライバル
(1522~1583、尾張国出身)

柴田勝家織田信長の家臣で、同じく信長の家臣であった秀吉と比べられることが多い武将です。柴田勝家といえば勇猛果敢な武将で、六角軍との長光寺城の戦いで城に立てこもり水不足に陥るものの、水の入った瓶(かめ)を自ら叩き割り、退路を断って勝利を収めた「瓶割り柴田」というエピソードでも知られています。また浅井氏に嫁いでいた信長の妹お市の方と3人の娘たちを迎え入れたことも織田家へ忠誠のあらわれとみられますが、信長なきあとの主導権争いで秀吉と対立し、ついには賤ヶ岳の戦いで敗れ、お市の方とともに自害して生涯を閉じました。

人気の理由:勇ましさと厚い忠誠心

戦いに強く、そして主君への忠誠を愚直に貫いた柴田勝家は、器用な秀吉と比べ共感を呼びやすいのかもしれません。合戦での勇ましさが印象強い柴田勝家ですが、信長から与えられた越前国(現在の福井県)での内政の手腕は、戦国時代に日本を訪れていたイエズス会のルイス・フロイスからも評価されています。そして信長の家臣である柴田勝家の生涯をたどっていくことは、信長の家臣として同じ合戦や出来事に居合わせた明智光秀秀吉との違いも際立つので、より信長や他の武将の理解が深まるとも言えます。

『戦国人物伝 柴田勝家』
信長に仕えた柴田勝家の功績をふりかえることは、そのまま信長の戦いやエピソードを捉え直すことにもなります。浅井長政の寝返りで信長が挟み撃ちとなった金ヶ崎の戦いで、信長の妹お市の方が両端をしばった小豆袋でその危機を知らせるエピソードも信長、お市の方、柴田勝家の関係性を知ったうえでみると違った印象になるでしょう。

【5位】豊臣秀吉:サクセスストーリーの代名詞
(1537~1598、尾張国出身)

豊臣秀吉織田信長の家臣ですが、足軽(徒歩で戦闘する兵士)の立場から最後は天下人となった戦国武将です。信長の家臣で勇猛果敢な柴田勝家に比べると、知恵や工夫で頭角をあらわしてきた武将といえます。たとえば美濃国(現在の岐阜県)の斎藤氏を攻略する際に蜂須賀小六の協力を得て築き上げた「墨俣一夜城」、優れた軍師である竹中半兵衛黒田官兵衛の力を借りたことなどは、秀吉らしいエピソードといえます。そして秀吉は、本能寺の変の知らせを受けて、備中(現在の岡山県)から京都まで戻った「中国大返し」といわれる強行軍を行い、山崎の戦いで明智光秀を敗北に追いやりました。その後の主導権争いでは賤ヶ岳の戦いで柴田勝家を破り家康とは小牧・長久手の戦いをへて、天下統一を成し遂げました。しかし晩年は政権を支えてきた千利休や甥の豊臣秀次に切腹を命じたり、朝鮮に出兵したりと、のちの政権の崩壊を招きました。

人気の理由:足軽からのし上がった知恵と戦略性

秀吉が行った刀狩太閤検地は学校では必ず学習することもあり、知名度は抜群。武家としての地盤や後ろ盾を持たず、また武力だけに頼らず、アイデアや人を巻き込む力でのし上がってきたことも、人気の理由です。かつて高等小学校卒で総理大臣にまで登りつめた田中角栄が、秀吉になぞらえて「今太閤」ともてはやされたこともありました。

『戦国人物伝 豊臣秀吉』
秀吉は、信長に家臣として仕えて活躍し、信長亡き後は天下を統一しているため、教科書で学ぶ歴史と重なる部分が多くあります。また秀吉の快進撃を支えた二人の軍師のエピソードとして、『戦国人物伝 竹中半兵衛』『戦国人物伝 黒田官兵衛』を合わせて読むのもおすすめです。

【4位】真田幸村:父子ともに人気の高い戦国武将
(1567~1615年、信濃国出身)

真田幸村(信繁)は、二度の上田合戦で二度とも徳川軍を退けた真田昌幸を父に持つ戦国武将です。父子ともに軍略に優れており、大坂の陣で「真田が豊臣秀頼方についた」と聞いた家康が「それは親(昌幸)か、子(幸村)か?」とたずね、それが幸村とわかり安心したというエピソードがあります。秀吉に仕えた幸村は秀吉の死後も豊臣方に仕え、関ヶ原の戦いに向かう徳川秀忠軍を上田城で足止めしました。豊臣方についていた真田幸村は父昌幸とともに九度山へ流罪となりましたが、幸村は大坂の陣に際して流罪先から脱出し、豊臣方につきました。幸村は大坂城に「真田丸」という出城を築き、徳川軍に善戦、そして大坂夏の陣では家康の本陣に肉迫したものの、あと一歩及ばず敗れ去りました。

人気の理由:権力者に立ち向かい華々しく散った敗者

真田幸村が人気となっている理由の一つに、戦国武将が登場するゲームで強いキャラクターであることがあげられます。またNHK大河ドラマ「真田丸」も小学生に人気でしたが、ドラマでも描かれた父昌幸の活躍を『戦国武将伝 真田昌幸』で読んでみるのもおすすめです。そして真田幸村は、猿飛佐助や霧隠才蔵ら「真田十勇士」が活躍する読み物でも人気を博しましたが、権力者に立ち向かい華々しく散った敗者への判官びいきも人気の要素に考えられます。

『戦国人物伝 真田幸村』
コミックでは、父昌幸が死に際して幸村に語ったとされる「名顕われざれば、良策なりとも用いられず(妙案があっても、それを進言した人物への信用の高さが、その作戦の採否を決める)」という場面も描かれています。父昌幸が指摘した「進言の内容でなく「誰が言ったか」で意思決定すること」は、今の政治問題にも通じる示唆に富むセリフです。

今どきの小学生に人気の戦国武将は?ベスト3

10位~4位に登場した戦国武将に引き続き、上位3位を発表。コミック編集部のお話では、1位はダントツ人気だそうです。

【3位】徳川家康:「鳴くまで待った」天下人
(1542~1616年、三河国出身)

徳川家康が生まれた三河国(現在の愛知県)の三河松平家は、東に今川義元、西に信長の父織田信秀という戦国大名に囲まれていました。家康は幼いころから人質生活を送りますが、織田信秀の下では信長と親しくなり、今川義元の下では大原雪斎から軍学を学びました。そして今川義元が桶狭間の戦いで信長に討たれた後は独立し、信長との清州同盟武田信玄との三方ヶ原の戦い、鉄砲を効果的に使った長篠の戦いを通じて着実に力をつけてきました。その後、明智光秀による本能寺の変で危機に陥ったところを井伊直政らと脱出した「伊賀越え」、さらに天下分け目の関ヶ原の戦い大坂の陣での真田幸村との対決などをへて、最終的に天下を取ります。家康が天下を取るまでの様子は「鳴くまで待とうホトトギス」と例えられるように、長い期間をかけてさまざまな戦国武将が関係しました。

人気の理由:苦労ののち江戸幕府を開いた忍耐力

家康は戦国武将であり江戸幕府を開いた人物として、小学生にもその知名度は抜群です。信長・秀吉・家康の天下取りを「織田がつき羽柴(秀吉)がこねし天下餅座りしままに食うは徳川」と皮肉る狂歌もありますが、数々の苦労を耐え抜いて成功を収めた家康への共感と憧れが人気の背景にあると思われます。

『戦国人物伝 徳川家康』
家康が関ヶ原の戦いに勝利し江戸幕府を開く時代の流れは、小学校で学習したことの復習になります。ただ家康は扱われるエピソードが多く、簡単な紹介になることもあるため、たとえば三方ヶ原の戦いなら『戦国人物伝 武田信玄』、「伊賀越え」だったら『戦国人物伝 服部半蔵』というように、同じ出来事を他の戦国武将のコミックで読むことで、家康についての理解を肉付けしていくこともおすすめです。

【2位】伊達政宗:「独眼竜」の異名をもつ東北の雄
(1567~1636年、出羽国出身)

伊達政宗は出羽国(現在の山形県・秋田県)に生まれた戦国武将です。18歳の若さで伊達家当主になったときは本能寺の変から2年たったあと、戦国時代を象徴するような合戦や戦国武将の興亡をへて、秀吉による天下統一がみえてきた時期でした。そんな情勢の下で、政宗は摺上原の戦いで蘆名氏と佐竹氏の連合軍に勝利し、東北地方南部で一大勢力を築きあげますが、秀吉から目を付けられます。そして政宗は北条氏征討の協力を求める秀吉に対し、あろうことか遅れて参陣しました。政宗は秀吉との面会で処刑を覚悟して死に装束で臨みましたが、秀吉に許されて命拾いしました。さらに政宗は、そのあとも一揆を扇動した書状にあった政宗の花押(手紙や文書の最後に書く署名)について問いただされますが、政宗は「自分が書いたものならば花押の鶺鴒(せきれい)の目に、針で穴を開けている」という申し出から、一揆扇動の書状が偽物ということで決着しました。秀吉亡き後は徳川方につき、関ヶ原の戦い大坂の陣で活躍し、江戸幕府では仙台藩の初代藩主となり、幕府の政治を支えました。

人気の理由:派手で特徴的な容姿の伊達者

仙台・東北といわれると青葉城(宮城県仙台市)の伊達政宗像というように、東北・仙台を代表する知名度の高い戦国武将です。失明した右目に眼帯をして、大きな金の三日月をつけた黒塗りの兜・甲冑という特徴的な容姿で描かれていることや、戦国武将が登場するゲームでトップクラスの強さであることからも、人気があるようです。またNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」は平均視聴率が歴代トップで、「梵天丸もかくありたい」が当時の流行語になったことからも、保護者世代にとってもなじみがあるともいえるでしょう。

『戦国人物伝 伊達政宗』ポプラ社
政宗は戦場での強さもさることながら、秀吉への死に装束での釈明、花押の鶺鴒の針の穴という見せ場があります。また政宗は『江戸人物伝 徳川家光』では、将軍家光に信頼される「爺」として、幕府を支える様子も描かれています。

【1位】織田信長:教科書で「合戦」といえば「長篠の戦い」
(1534~1582年、尾張国出身)

織田信長は尾張国(現在の愛知県)の武将で、戦国時代を代表する桶狭間の戦い長篠の戦いでの勝者でありながら、天下統一を前に無念の最期をとげた本能寺の変で有名です。信長が劇的な勝利を収めた桶狭間の戦いでは、戦いに臨んで「人間五十年、下天のうちをくらぶれば」で有名な幸若舞「敦盛」を舞ったというエピソードを思い浮かべる方もいるかと思います。さらに長篠の戦いは小学校の教科書で必ず紹介されていることから、その合戦の様子を知らない人はいないと言っても過言ではありません。
また織田家に人質として預けられていた家康との出会い、柴田勝家明智光秀秀吉など信長の戦いで活躍した家臣たちなど、戦国武将、戦国時代を語る上で避けて通れない戦国武将です。さらに近年では、明智光秀からみた本能寺の変今川義元からみた桶狭間の戦いなど、信長と対抗した武将という視点を変えた歴史の描き方も増え、さまざまな立場から多角的な見方ができるのも信長ならではといえるでしょう。

人気の理由:抜群の知名度と悲運のドラマ性

信長は教科書に必ず載っているという知名度に加え、天下統一にあと一歩及ばずに散ったという悲運のヒーローであることも、人気の背景にあるでしょう。そして信長を描いた小説や映像など、さまざまなメディアで作品が数多く生まれたことで、常に新たなファンを獲得しているのも、根強い人気の理由と考えられます。

『戦国人物伝 織田信長』ポプラ社
信長といえば鉄砲を活用した長篠の戦いが有名ですが、近年は鉄砲の三段撃ちは「なかった」という解釈で描かれることが多く、昭和のころの学習マンガとは異なっています。またこれまであまり語られることのなった桶狭間の戦いの敗者、今川義元に焦点をあてた『戦国人物伝 今川義元』も合わせて読むことで、合戦だけでなくその背後にあった政治の流れも理解でき、保護者世代にとっても新たな発見のある一冊です。

人気の戦国武将ランキング1~10位

1位 織田信長
2位 伊達政宗
3位 徳川家康
4位 真田幸村
5位 豊臣秀吉
6位 柴田勝家
7位 武田信玄
8位 明智光秀
9位 上杉謙信
10位 井伊直政

1~10位までの人気ランキングはいかがでしたか。このあとは、11位真田昌幸、12位斎藤道三、13位本多忠勝、14位直江兼続と続きます。

ポプラ社刊『コミック版 日本の歴史』の売り上げランキング1~20位(※)

ここで、今回の戦国武将人気ランキングの元となったポプラ社『コミック版 日本の歴史』売り上げランキングをご紹介します。20冊中15冊が戦国武将の伝記となっており、人気の高さが伺えます。

(※2016年度~2020年度の販売実績を元に平均値で算出)

【番外】渋沢栄一:新紙幣でも注目「日本近代資本主義の父」
(1840~1931年、武蔵国出身)

人気の戦国武将とならんで、小学生に読まれているのが渋沢栄一で、2024年から発行される新しい一万円紙幣の肖像になっている人物です。幕末に豪農の家に生まれた渋沢栄一は、一橋慶喜(のちの15第将軍徳川慶喜)に仕え、幕臣としてパリ万国博覧会に赴き、ヨーロッパで見聞を広めました。帰国後は明治新政府のもとで働き、その後日本初の合本会社(現在の株式会社)を設立し、保険・運輸・製紙・製鉄など五百を超える企業の創設に関わりました。

人気の理由:新紙幣でも注目の近代日本史での重要人物

渋沢栄一は現在放映中のNHK大河ドラマ「青天を衝く」の主人公であるだけでなく、中学入試問題で新紙幣の肖像を用いた出題もみられることからも、小学生に広く読まれているようです。また来年度から高校で必修となる新科目「歴史総合」は近代以降の日本史、世界史を扱うことから、近代以降の人物を起点とした学習はますます重要になると思われます。

『幕末・維新人物伝 渋沢栄一』ポプラ社
「近代資本主義の父」といわれる渋沢栄一の一生をたどることは、すなわち明治以降の日本の社会経済史の流れをみることになり、大学入試でも差がつきやすい近代以降の社会経済史の対策にもなります。

まとめ & 実践 TIPS

小学生に人気の戦国武将ランキング、いかがでしたか。今回取材したポプラ社の「コミック版 日本の歴史」では、戦国武将だけでなく、他では扱いがみられない古代から近代までの歴史人物を、幅広く取り上げています。コミックを読んだ小学生からは戦国武将のイラストを描いた手紙やコミック化のリクエストが編集部に多く届くそうです。コミックやゲームから歴史を好きになり、学びへつながることは保護者としても喜ばしいですね。子どもと一緒にコミックを読んだり、人物像について話したりするのも親子の楽しい時間になりそうです。


名言とみる、小学生が好きな世界の偉人ランキングはこちら


ポプラ社 児童書編集 学習実用ユニット
来年で刊行15年目を迎える「コミック版 日本の歴史」を制作している編集部。歴史家・加来耕三氏による徹底監修とストーリーを元に戦国武将を中心としたラインナップで小学生を中心に絶大な人気を誇る。
コミック版日本の歴史

株式会社プランディット 社会課 十河(そごう)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの社会(地歴公民)の教材編集を担当。

プロフィール

株式会社プランディット

1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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