勉強計画の立て方のコツと、ノート法を東大王のクイズ軍団QuizKnockに聞いてみた

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東大王のクイズ軍団QuizKnockのメンバーたちのノートルールやテクニックを紹介した前編に続き、後編では受験までの限りある時間の中で、やるべきことが見えてくる「勉強計画ノート」について触れていきます。効率よく最大の結果を出すためのスケジュールの立て方とはいったい?

この記事のポイント

受験に向けた勉強計画のコツとは

受験に向けて勉強計画を立てるなら、「国立大学の文系」ではなく、「東京大学の経済学部」など、目標を具体的にするのがポイント。目標を決めたら、合格してハッピーな自分をイメージし、さらに「今の自分」を冷静に分析。最終的な目標と今の自分の差を埋めるため、「どの教科をどれくらいレベルアップすればよいか」を考えましょう。この差が大きいほど目標達成までは険しい道ですが、「やるべきことをやれば最終目標に到達できる」という思いが勉強の原動力となるはずです。

目標をしっかりイメージできれば、がんばれる!

勉強計画時に考えておきたい、適切な勉強の量とは

最終目標が決まったら、次は具体的な勉強計画に着手を。見通しを立てれば、その日やることが明確になり、結果として効率がアップ。たとえば「1週間の勉強計画」を立てるなら、まずは欲張らないことがポイントです。計画を立てるときは気持ちが高まっていて、やることを盛り込みがち。こなせる量を計画するようにしましょう。また、予備日を設けることも大切。やる気がない日や急用を予測し、勉強の遅れを消化する日を用意しておくとベストです。習慣化をする際に重要なのは「できた!」という達成感。理想的な計画を立てて消化できなくなるより、完全に消化することを目指しましょう。

曜日 勉強内容
宿題/復習
数学問題集①/古文問題集①/テスト振り返り①
宿題/復習
数学問題集②/古文問題集②/テスト振り返り②
宿題/復習
数学問題集③/古文問題集②(前日分の持越し)テスト振り返り③
宿題/復習
数学問題集④/古文問題集③/テスト振り返り③(前日分の持ち越し)
宿題/復習
数学問題集⑤/古文問題集④/テスト振り返り④
宿題/復習
数学問題集⑤(前日分持ち越し)/古文問題集⑤/テスト振り返り⑤
休み(自由時間)

目に見える形が達成感につながる!専用ノートに勉強計画をストックする方法

続いては、1週間の勉強計画と毎日の成果をノートに記入し、勉強のスタイルを改善する方法をご紹介。B5サイズのノートを1冊用意して、見開きのページを8分割に。1週間の勉強計画と毎日の成果(目標・今日やること・反省点)を記入していきます。8分割した左上のマスには「その週の目標」を記入。すると、ノートを開くだけで、その週の目標と勉強の中身が丸わかり! 使い始めに長期的な目標や科目・月ごとの目標を巻頭に、使い終わりには巻末に「振り返り」を書いて次の目標を設定。このノートを使って気づいた自分の傾向をメモするのもおすすめです。

週の目標
目標
今日やること
反省点
目標
今日やること
反省点
目標
今日やること
反省点
目標
今日やること
反省点
目標
今日やること
反省点
目標
今日やること
反省点
目標
今日やること
反省点

「計画+成果」をいっしょに書いて勉強のスタイルをブラッシュアップしよう!

勉強計画のノートで「毎日の成果」に書く3つのこと

「毎日の成果」を記す欄には、目標・今日やること・反省点の3つを記入します。課題をクリアできたら、右横にチェックをつけると進み方が具体的にわかるだけでなく、達成感も得られ、モチベーションアップにも一役。「何時間勉強したか」ではなく、「何をどれくらい勉強したか」がとても重要なのです。

勉強は外で! 帰宅後はくつろぎ、たっぷり睡眠を

今回、本の制作に参加したQuizKnockメンバーは、平日は塾や自習室で帰宅までにその日の勉強を済ませてしまうという共通項があったそう。帰宅後は食事やお風呂、リラックスタイムにあて就寝。睡眠時間は最低6時間を確保していたといいます。長時間の勉強=成果が出るとは限りません。受験勉強は短距離走ではないので、一定のペースを保つことが大切です。自宅で勉強する際は、スマホを机に置かないなど、集中できる環境づくりを心掛けましょう。

前編:東大王のクイズ軍団が、自身のノートを公開! 超効率的な東大ノート法とは?

番外編:東大王のクイズ軍団QuizKnockメンバーにノート法を聞いたら、こだわりは違うけれど大切にしているものは共通だった

まとめ & 実践 TIPS

つまずいた時は、勉強を楽しくするためにはどうすればいいかを考えよう

最終目標に向かってステップアップしていても、テストの点が悪く落ち込んだり、気分が乗らなかったり、勉強をやめたくなることも。そのつまずきの理由が、もし「勉強が楽しくない」なら「楽しくするにはどうすればいいか?」を考えてみましょう。ノートや解いた問題集を並べ、「こんなにやったんだ!」という達成感で勢いをつけるのも一つの手ですし、やさしい問題をたくさん解いて成功体験を積み重ねるのもまた一案。QuizKnockメンバーも自分なりにモチベーションを上げる方法を見つけて、実践していたそうです。また、勉強ができるようになれば、勉強することが楽しくなるとメンバーたちはいいます。そのゾーンまでステップアップできるよう、自分にベストな方法をぜひ見つけてみてください。

取材・文/田代祐子

プロフィール

QuizKnock(クイズノック)

東大クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディア。東京大学などの卒業生及び現役生が多数在籍。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを知るきっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。『東大発の知識集団QuizKnockオフィシャルブック』(クラーケン)、『文章を読む、書くのが楽しくなっちゃう本』(朝日新聞出版)など著書多数。YouTubeチャンネル登録者数は160万人を突破している(2021年5月時点)。

・QuizKnock公式サイト https://quizknock.com
・QuizKnock公式ツイッター https://twitter.com/QuizKnock
・YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/c/quizknock

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