小学生向け 季節の変わり目に気をつけること

春から夏や秋から冬など、日によっては気温の変化が激しく、体調管理が難しいのが季節の変わり目。寒さに慣れていた時期に急に温度が上がったり、暑いと思っていたら急に寒くなったりすると、体がバランスを崩してしまいがちです。子どもが季節の変わり目を健やかに過ごすために気をつけたいことは?


季節の変わり目の咳に注意

 季節の変わり目は、真夏や真冬よりも風邪をひきやすいといわれています。子どもは激しく動きまわることも多いので、汗をかいたら脱げる、薄いものを重ね着しておくと体温調節が簡単です。

 

また子どもに見られがちなぜんそくは、春や梅雨時、秋など季節の変わり目に増える傾向が。これはアレルギーの原因となるカビやダニも影響しています。湿度を調整してアレルギーの原因となるものをできるだけ排除しましょう。湿度は、高くても低くてもNG。50%が良いといわれています。室内の湿度を調整することで予防ができます。人ごみなどに出るときはマスクをさせるのも効果的。室内は、布団やカーテンなどもこまめに掃除するのも対策のひとつです。

 

また、原因はハウスダストや環境だけでなく、メンタル面が要因になることもあります。季節の変わり目は、自律神経が乱れやすいといわれています。頭痛や吐き気などの症状があらわれる子どもも。自律神経は運動などで鍛えることもできます。「うちの子は体が弱いから」と諦めずに、子どもが興味を持つスポーツをさせて、心身ともに健康を目指してみてはいかがでしょうか。

 

 

意外と多い熱中症

 熱中症というと、気温が高い夏に多い印象ですが、実は夏になる前の湿度が高い時期にも多く見られます。まだ体が暑さに慣れていない時期。気温は、20度前半でも意外と湿度が高いとくに初夏。汗が蒸発しにくく、熱中症になりやすいと言われています。

 

気をつけたいのは、閉め切られた体育館や雨の後などの無風時の運動など。汗が蒸発しにくので、体温が上がりやすいのがこの時期の熱中症の原因です。

 

熱中症対策としては、夏同様水分補給をしっかりすること。しかし水ばかり飲むのは得策ではありません。汗といっしょに体内の塩分も流れてしまうので、スポーツドリンクなどナトリウムが摂取できる水分が好ましいです。

 

熱中症になってしまった場合は、涼しいところで休ませてあげましょう。また、体を冷やす際は、体の表面だけを冷やさず、ゆっくりと内側から冷やしてあげて。扇風機などは風で汗を蒸発させてくれるので、おすすめです。

 

最近は、運動会なども初夏に開催されるところも少なくありません。比較的気候がよい時期だからといって侮らず、日ごろからこまめな水分補給の習慣をつけておくといいかもしれませんね。

 

 

プロフィール



東京都立広尾病院 救命救急センター・救急診療医。保有資格は救急科専門医、プライマリケア認定指導医、産業医。

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