小学校高学年からの変わる友達関係 自分に自信を持てばうまくいく
子どもたちにとって学校はとは、勉強をする場所であると同時に、「友達をつくり、友達と過ごす場所」でもある。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、特に思春期を迎える小学校高学年の子どもたちの、「自立と友達」について、ベネッセ総合教育研究所の小泉和義氏に話を聞いた。
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小学校中学年から高学年にかけて、子どもは身体的にも精神的にも大きく変化をしていく時期です。たとえば自分が周囲からどう見られているのかを、とても気にするようになります。子どもにとって「友達」は、いっしょに遊んで楽しい存在、というだけではなく、「友達がいる」という事実が、周囲からも認められる必要条件と考えるようになります。
また、人間関係を保つために、いつでも仲間と一緒にいないと安心できなかったりするのも、小学校高学年以降に見られる特徴のひとつです。小学校高学年は、周りの目が気になり始める時期だからこそ、大切なのは、自分に自信を持つことだと考えます。自分に自信があれば、周囲の目をあまり気にせず、自分にとって大事なことを、勇気をもって実行することができるからです。仲間が必要なこの時期だからこそ、一人でいても大丈夫な自分をつくる、ということは、とても大切なことです。
そして、一人でいても大丈夫な自分になるためには、自分に自信をもつことが不可欠です。いっしょに楽しく遊ぶだけではなく、悩みを相談したり、逆に相談にのってあげることのできる友達の存在は貴重です。強い自分つくることで、本当に「友達」といえる関係をつくることができるのかもしれません。お子さんは、学校という場所で、ひょっとしたら一生涯続くかもしれない真の友達とめぐりあうかもしれませんね。
出典:小学校高学年の子どもとうまくつきあうために -ベネッセ教育情報サイト