子どもの計算が遅い……スピードアップには、計算ドリルの取り組み方にコツがあった

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お子さんの計算スピードが遅い……と気になっていませんか? 計算が遅いとテストでも時間が足りなくなるなど何かとハンデになってしまうもの。とはいえ、やみくもにドリルに取り組むだけでは、なかなか速くはなりません。計算スピードをあげるために必要な取り組みをご紹介します。

この記事のポイント

計算スピードが遅いうちから途中式を省略しない!

お子さまは「速く解かなきゃ!」と思うあまり、途中式を省略してしまっていませんか?
計算力が十分に高まっている段階なら途中式の省略も問題はありませんが、そうではないうちから途中式を省略するのはNG! 省略してスピードUPを目指そうとしても逆効果になってしまいます。それどころか、計算ミスが増えるもとにもなりかねません。
途中式を書くことで、頭の中は整理されます。それにより、計算の工夫を思いつくことにも繋がることでしょう。計算スピードや正確性が十分でないうちは、途中式を省略しないように心がけましょう。

式の工夫、よく出る計算の暗記……暗算できる部分が増える取り組みを!

よくある勘違いとして、計算スピードをあげるために計算そのものだけを速くしようとするということが挙げられます。
もちろん、それも大切ですが、計算が速い人は式の工夫や暗算で計算をショートカットする力が高いものです。具体的にどのようなことか見ていきましょう。

<式の工夫で計算スピードをあげる>
・49+69→50+70にして2を引く。
・24×25→6×4×25=6×100にする。
・1002×8→1000×8+2×8=8000+16にする。

<よく出てくる計算は暗記しておいて計算スピードをあげる>
・分数と小数の変換:1/4=0.25、1/5=0.2、1/8=0.125、1/25=0.04
・円に関する問題の計算を速くするため、円周率の整数倍を暗記:3.14×2=6.28、3.14×3=9.42、……3.14×9=28.26

計算そのものを速く解くトレーニングに加え、式の工夫やよく出てくる計算の暗記も進めるようにしましょう。

タイムトライアルでスピードを意識!

お子さまが計算ドリルに取り組む際、時間は測っていますか? 時間を意識させることがスピードUPには欠かせないため、必ず測っていきましょう。
その際、ドリルを何分で解けるかを測り、日々のスピードの変化を記録したり、決められた時間で何問解けるかを計測し、同じ時間でどのくらい多く解けるようになったかを追ったりと、日々の成長の過程を数字で追えるようにするのがコツ。ゲーム性もあって、お子さまも「昨日の自分に勝つぞ」と闘志を燃やすことができるでしょう。
ひとつ気をつけたいのは、1回の時間を20分程度までにしておくこと。計算だけを、長くダラダラやっても集中力が落ちてしまうため、注意しましょう。

まとめ & 実践 TIPS

ただドリル演習するだけでは、計算スピードを上げるのにも限界があります。計算が遅いのは、子ども本人が気づいていない原因もあるもの。途中式を書かずに取り組んでいないか、計算の工夫ができる部分をそのまま解いていないかなど、保護者がサポートしてあげましょう。また、タイムトライアルで時間を意識させるのも効果的です。

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