国語の記述問題が苦手……問題演習を積むだけでは解消できないので要注意!
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選択問題や抜き出しはできるけど、自分の言葉で書く記述問題は苦手……高学年になるとそう感じる子どもも多くなってくるようです。苦手の根本原因には、読解不足、構成不足、語彙力など様々。そのため、ただ問題演習するだけではできるようにはなりません。記述の苦手解消のアプローチを押さえていきましょう。
最初に押さえることは2つ 問われていることは何か、それは問題文のどこに書かれているか
国語の記述問題を解く際は、まずは次の2つを確認するようにしましょう。
1 傍線部はどこで何が問われているのかを押さえる
何が問われているかを押さえ間違えるミスは、意外とよくあるものです。傍線部の理由を答えるのか、詳しい説明を答えるのか、それとも筆者の考えを答えるのかなど、問われている内容をしっかり押さえましょう。
2 問われている内容は、問題文のどこに書かれているか
どのような設問であっても「答えは問題文の中にある」のが基本です。よくあるミスとして、「自分の考えを書いてしまう」ということがあるため要注意。問題文の中に根拠を求めていく姿勢を忘れないようにしましょう。
いきなり解答を作らない! 必要な要素をもとに文の構成を組み立てる
記述問題は、解答に必要な複数の要素がもれなく入っているかをもとに採点されます。そのため、解答を作成する際にもいきなり書き始めるのはNG。まずは「どんな要素を盛り込むべきか」を考えるクセをつけましょう。
次のケースを例に見ていきましょう。
設問:花子はなぜ涙を流したのか?
解答:水泳の練習をがんばって、メダルがもらえたのがうれしかったから。
この場合、解答で求められる文字量にもよりますが、必要な要素は次の3つとなります。
・水泳の練習をがんばった
・メダルをもらえた
・うれしかった
これらの要素を押さえる前になんとなく解答を作ってしまうと必要要素を漏らしてしまうことがあります。「うれしかったから」と答えるだけで何についてうれしかったのかを書き忘れたり、「メダルをもらったから」と事実を書くだけで感情を書き忘れたりしてしまうわけです。
必要な要素を考えたうえで、文の構成を考え、解答欄に記入していくようにしましょう。
模範解答と自分の解答を比べて、不足要素と表現力をチェック!
解答に必要な要素がわかっても、解答文として端的にまとめていくのは簡単にはいかないものです。そのため、より洗練された解答を作れるようにするために模範解答から学ぶことが重要です。
子どもは、記述問題の採点の仕方がわからず不安を抱えていることが多いもの。模範解答と全く同じでないと当っているかわからないと感じることも。そのため、次のようなチェックの仕方をアドバイスしてみましょう。
・採点基準を見て、必要な要素として何が指摘されているかを確認し、それが自分の解答に入っているかをチェックする
・設問の問いかけに応じた文末になっているかチェックする
・端的にまとめるには、語彙力も必要。模範解答で使い慣れない表現や語彙があったら辞書などでチェックする
模範解答から必要な解答要素と表現力の両方を学んでいくようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
選択や抜き出し問題と違って、記述問題は解答までに複数のステップがあるため、苦手意識が生まれやすいもの。とはいえ、記述問題攻略のためのアプローチ方法はあります。それを押さえずに、ただ問題演習をしていても効率的な攻略はできません。
答えは問題文にあるという大前提を忘れずに、必要な要素を考え、的確に表現していけるようにしていきましょう。一気に解答を作るのではなく、1つひとつのステップを大切にする「急がば回れ」の訓練が大切です。
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