図形センスがなくても大丈夫!展開図の苦手は簡単なコツで攻略できる!

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計算は得意だけど、図形の展開図は苦手という子どもは多いものです。頭の中で展開図を組み立てようとしても混乱してしまうことも多いのではないでしょうか。
その結果、「図形はセンスでしょ?」とあきらめ気味に感じてしまうケースも。でも、大丈夫。視点とコツをつかめば、苦手意識を解消していくことはできます。お子さまと一緒に取り組んでみましょう。

この記事のポイント

立方体を作れない展開図を選ばせる問題の3つのコツ

子どもが混乱してしまう展開図の問題に「次の展開図の中から立方体を作れないものをすべて選びなさい」というものがあります。正方形が6つ組み合わさった展開図がいくつも提示されるため、大混乱に陥る子どもも少なくないようです。

1つひとつの展開図を頭の中で1から組み立てては、時間もかかるし混乱もしてしまうもの。効率的に判断できるよう、次の3つのコツを押さえるようにしてみてください。

1 展開図で正方形がまっすぐ5つ以上並んでいたら立方体は作れない!

立方体は6面あります。底面が2面に側面が4面ですね。側面になるのが4つの面ということは、展開図で正方形がまっすぐに並ぶのは最大で4つということになります。5つ以上並んでいたら即座にNGと判断できます。

2 展開図の基本形はT字型。Tの飛び出た部分をスライドさせたものでも展開図は立方体になる!

立方体の展開図の基本形はT字型です。正方形が4つ並んだ側面となる部分の最上部の左右それぞれに底面がついた形となります。この底面の部分をスライドさせた場合も立方体は作れると覚えておきましょう。2つの底面のスライドの数が異なっても立方体は作れます。

3 基本形の任意の1辺を起点に90°回転させたものであれば立方体は作れる!

基本形の中の任意の1辺を起点に、切り離して90°回転させた形であれば、立方体を作ることは可能です。任意の1辺で切り離して90°回転というプロセスを複数回繰り返しても大丈夫です。

最も遠い頂点を選ぶ問題はシンプルなコツで解ける!

子どもが混乱しがちなもう1つの問題としては「次の展開図でできる立方体について、頂点アから最も遠い頂点はどれか」というものがあります。展開図を頭の中で組み立てた上で、頂点同士の関係もイメージするという複数のプロセスが必要になるため、頭がこんがらがってしまうことも少なくありません。

この問題は、まずは問われている頂点のある正方形とその横に並ぶ正方形で長方形を作ってみましょう。そのうえで、問われている頂点から対角線を引いてみてください。対角線を引いた先の頂点が回答となります。

このコツを押さえておくと「頂点アと重なる頂点を答えなさい」という問題にも対応できるようになります。最も遠い頂点を共有する頂点同士となるわけです。

コツを覚えるだけでなく、手を動かすことも忘れずに

展開図問題のコツは便利なものではありますが、テクニックとしてだけでなく本質的に理解することも大切です。
そのためには、実際に立方体を展開図にしてみたり、展開図を組み立ててみたりして「コツで言われていることは本当にそうだ」と実感することが大切です。手を動かして覚えたことは、印象的で忘れにくいもの。機械的に問題を解くのではなく、自信を持って解くことにもつながるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

「図形はセンスだからできなくても仕方ない」そうあきらめてしまっていたはもったいない!コツと視点がわかれば、十分に攻略していくことは可能です。ただし、テクニック的に覚えるだけでは不十分。実際に手を動かして、実感を伴えるようにしていきましょう。「実際にそうなる」を検証できれば、小手先のテクニックではなく、本質的な理解につながります。

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