小論文攻略には「5分間の書き散らし」法! 大人も使える「構成メモ」の作り方

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小論文の練習で「何を書けばいいの……」と頭を抱える生徒は少なくありません。文章の型も原稿用紙の使い方も習得したけど、肝心のネタが浮かばないのです。受験生だけでなく、大学生や大人の方も「あるある」と思わずうなずいてしまうのではないでしょうか。

何も思いつかないのは、自分で自分の思考を制限しているからかも。元塾リーダー講師が、小論文やレポートのネタ出しに使える「5分間の書き散らし法」を解説します。

この記事のポイント

何も思いつかない? まずは頭を解放しよう

「以下の課題文を読み、800字以内であなたの考えを述べよ」

小論文の問題でよくあるパターンです。テーマは多様で、思いがけないトピックが出ることも珍しくありません。逆に、あまりに身近すぎて全く考えをまとめられないこともあるでしょう。

ネタ出しで思考停止しそうになったら、「まとめよう」とするのは一旦ストップ。ネタ出しと思考の整理というアクセルとブレーキを一緒に踏むと余計な負荷がかかります。まずは頭を解放することが重要なのです。

頭を解放するための具体的な方法を次項から紹介します。

ネタ出しは「5分間の書き散らし」で一気にやろう

課題文やテーマを読んだら、問題用紙の空いている所やメモ用紙にテーマから思いついたことを書き散らしていきましょう。丁寧な文字でなくて構いませんし、文章で書く必要もありません。

思いついた内容が良いか悪いかは一切気にせず、とにかく休みなく書き出すことに集中するのがコツ。自分の体験や気持ち、テレビや新聞で見聞きしたこと、有名人のエピソード、友達の反応……。テーマに関して思いつく限りのことを書き散らしてください。多ければ多いほど使える材料の幅が広がります。

ただし、長時間やっていると文章を書く時間が足りなくなってしまいます。ひとまず「5分間だけ」と決めてネタ出しをしましょう。

賛同にマル・反対に三角で構成メモ作り

5分間の書き散らしが終わったら、実際に小論文で使えるネタを選びます。

必ずしも本音を書く必要はありませんが、嘘をつかないほうが一貫性は保ちやすいでしょう。そこで、書き散らした言葉に以下の印をつけてください。
・自分が賛同できるものをマルで囲む
・自分が反対するものを三角で囲む
・自分の立場を決められないものにバツをつける

その後あらためて課題文や設問を読み、自分の意見や答えを考えてみます。意見がまとまってきたら、それを文章の1段落目(序論)の骨格にしましょう。

今度はマルで囲ったもののうち特に自分の意見の根拠になるものを2つ選びます。これが文章の2段落目・3段落目(本論)の骨格です。

もし字数に余裕があるなら、三角で囲んだもの1つを4段落目(本論)に入れ、自分の立場から反論を。より説得力のある文章になりますよ。

最後に、「以上のことから」などとつなげて最終段落(結論)のメモを作成。第1段落の内容と矛盾していなければ、全体の「構成メモ」の完成です。

もし矛盾していたら、第1段落の内容を結論に合わせるか本論部分を見直しましょう。

まとめ & 実践 TIPS

小論文の練習では、うまく書こうとして自分の思考を縛ってしまう人がいます。何も思いつかないときは、そうした制限を外してメモを書き散らしてみましょう。

短時間で一気にネタ出しをした後で文章に使えるネタを選ぶほうが、構成メモも作りやすくなります。

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