マイペースタイプの子が「成績のいい子」か「成績の悪い子」になる分かれ道! 大人になっても使える勉強法

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「のんびりしている」「自分勝手」などのマイナス印象が語られがちなマイペースタイプ。本人よりも見ている保護者や友人が焦りを覚えることも多いでしょう。

しかし、マイペースタイプは状況に左右されにくく、いざという時に黙々と勉強できるという特徴も。マイペースタイプにはどのような勉強法が合っているのか、同じくマイペースタイプの元塾リーダー講師がお伝えします。

この記事のポイント

マイペースタイプの特徴5つ

マイペースタイプの人の特徴はいくつかありますが、代表的なのは次の5つでしょう。

1. 周りの行動や空気よりも自分のやりたいことを優先することが多い
2. 自分の世界観や価値観を大切にしている
3. 他の人の意見はあまり気にしない
4. 周りが焦っていても焦らない
5. わりと打たれ強い

基本的には周りからズレることが多いのが特徴。他の人に注意される経験にも慣れている傾向があります。言うことを聞かせようとしても難しいでしょう。

ポイントは、こうした特徴を逆手にとって最低限のことだけ指示し、あとは見守るという姿勢を保つこと。本人のマイペースぶりに合った勉強ができるかどうかが、学習意欲や成績にも影響してくると考えてください。

マイペースタイプに合わない勉強法

マイペースタイプに合わないのは、とにかく「急かされる」ことと勉強方法を具体的に指示され強制されることです。

これらのことをしてしまうと、
「自分なりのタイミングがあるのに」
「自分なりのやり方があるのに」
という気持ちになり、やる気を削がれてしまいます。

本人が勉強のご褒美として置いているものや勉強で使うものについて「それ邪魔でしょ、片付けなさい」と言ってしまうと、「勝手に決めないで」と反感を抱くこともあります。

一方で、スマホやゲーム、マンガ、動画といった勉強に関係のないものが部屋に溢れていると、気分に流されて「まあ、あとでやろう」となってしまいかねないのも悩みどころです。

マイペースタイプは一定時間だけ机に向かう勉強法が正解

具体的な学習計画やノルマ、勉強法の指示が逆効果となると、「じゃあ放っておくしかないの?」と感じるかもしれませんね。

でも実は、マイペースタイプでも取り組みやすい勉強法があります。それが「一定時間机に向かうだけ」。

1日1時間(学年によっては30分や2時間)と決めて、とにかく机に向かって教材を広げることだけを条件にするのです。机に向かう時間にどの科目をやるか、どの教材をやるかは、本人に任せましょう。

部屋はなるべく片付いていたほうが集中しやすいものですが、何が必要で何が不要かを必ず本人と相談してください。片付けなくても集中できるなら、今のままで構いません。

さらに重要なのは、勉強する目的や目標を本人と一緒に決めることです。
「物理の成績を上げるために数学の勉強にも力を入れる」
「入試で合格するために勉強する」
など、本人が納得できる目標を設定しましょう。勉強嫌いなお子さまの場合は「なぜ勉強するのか」も話し合ってみてください。

時間と場所だけ確保するというやり方は、マイペースタイプの大人にも効果的です。

まとめ & 実践 TIPS

つついても急かしても響きにくいマイペースタイプ。その分、自分で自分のやり方や好みをよく知っています。

勉強面でサポートするなら、勉強する時間と場所の確保を優先。環境を整えた上で、見守ってあげましょう。

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