中高生のかた必見! 数学の問題を解くスピードをアップする勉強法
数学のテストや模擬試験などで、「時間が足りなくて全部解けなかった」という経験はありませんか?「時間があれば解けるのに…」と悔しい思いをしたことのある人も多いのではないでしょうか。試験では正確さだけでなくスピードも求められます。今回は数学の問題を解く際のスピードアップの方法について、勉強法のコツをご紹介します。
【コツ1】問題の解き方を瞬時に判断できるようにする
まずは、問題を見てから解き始めるまでのスピードをアップさせましょう。問題を見た瞬間に公式や解き方のパターンが思い浮かぶようになるとベストです。考える時間を置かずにすぐに解答に取りかかれます。
問題の解き方が瞬時に思い浮かぶようになるための勉強のポイントはふたつあります。
ひとつ目は同じ問題を繰り返し解くこと、ふたつ目はいろいろなパターンの問題を解いてみることです。
ひとつ目については、教科書や問題集の練習問題を覚えてしまうくらい繰り返し解くことで、パターンをしっかり習得できます。
ふたつ目については、さまざまなパターンを習得することによって、テストでどのようなパターンの問題が出ても対応できるようになります。
パターンと数を両方こなしていきましょう。なお、応用問題はパターンの組み合わせだと言えます。その組み合わせを見極められるようになることが目標です。
【コツ2】凡ミスをなくすために! 丁寧に計算をする
問題の数字の書き写し間違いがあったり計算ミスがあったりすると、途中で計算が行き詰まってしまうことがあります。難しい問題であればあるほどこの傾向は強いと言えるでしょう。行き詰まったところから最初に立ち返ってやり直していると時間がかかってしまいます。
こうした時間のロスを防ぐために、日頃から計算は意識して丁寧に行うようにしましょう。特に、筆算をする時に「0」と「6」を見間違えてしまうなどはよくあるミスのひとつです。
例えば問題集を使っての問題演習では、計算を余白にメモのように走り書きするのではなく、ノートを使い、解答だけでなく式や図、説明もきちんと書くようにしましょう。
また、テストでも問題用紙の余白にできるだけ丁寧に式や図、説明を残しておくようにしましょう。計算ミスが減るだけでなく、あとから見直しやすくなるため見直しの時間も節約できます。
なお、計算を始める前の段階で書き写し間違いがないか見直すことも重要です。急がば回れではないですが、スピードを上げるためには、丁寧さや冷静さを保っておく必要もあることを覚えておきましょう。
【コツ3】訓練で計算速度自体をアップさせる
計算そのものを速くすることもスピードアップには欠かせません。計算は訓練によって速くなるため、ふだんから速く計算する練習をしておくようにしましょう。
例えば、問題演習をする時には時間を計測する方法が有効です。計算を速くする練習になるだけでなく、テストのような緊張感に慣れる訓練にもなります。
また、過去問など問題ごとの解答時間をある程度想定できるような問題演習の場合は、その目安より少し短めの時間で解けるように繰り返し練習しておくとよいでしょう。本番で落ち着いて問題に取り組めるようになります。
スピードアップは正確性アップにもつながる!
数学の問題を解く速さはすぐに何分も短くなりませんが、1秒でも解く時間を短縮できれば、ちりも積もって多くの時間を節約できることになります。
たとえば40問のテストについてたった2秒ずつでも節約できれば、全問合わせて約1分半近くの時間を確保できる計算です。
時間が節約できれば、問題を最後まで解けるようになるだけでなく、見直しや解き直しの時間を多く確保できることにもつながります。そうしたスピードアップは、結果的に正確性アップにもつながります。
数学の問題を解くスピードに悩んでいる人は、ぜひ今回ご紹介した勉強法を試してみてください。数学の点数アップにきっとつながりますよ!