家庭訪問ってどうしてやるの?先生が自宅に来る理由と保護者の心構え

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入園・入学や進級後、一番始めにあるイベントといえば「家庭訪問」ですよね。でも、保護者側からするとちょっと面倒だったりします。そもそも、家庭訪問はなぜ行うのでしょうか。どんなふうに先生を迎えたらよいのかも、合わせてご紹介していきます。

この記事のポイント

約7割が「必要ない」と思っているのになぜやるのか

ベネッセの調査によると、「今後、先生に家庭訪問をしてほしいと思いますか?」という質問に対し「そう思わない(あまりそう思わないを含む)」と答えた人は全体の約7割。多くの人が、家庭訪問は必要ないと考えているようです。掃除をしたり、仕事を休んだりと負担が大きいことも原因でしょう。先生を家に迎えるというのは緊張もしますよね。

否定的な考えが多い家庭訪問なのに、なぜ毎年行われるのでしょうか。これには、主に先生から見た3つの理由があります。

  • 家庭環境を知ることができる
  • 保護者のかたとゆっくり話ができる
  • 家の場所を把握して周りの状況も確認できる

「学校での面談でもいいのではないか」という意見もありますが、先生が家に訪問する意味もきちんとあったのですね。子どもたちの心身の安全を守り、保護者のかたと協力して教育・保育をしていくために必要な家庭訪問。少し面倒に感じますが、理由があると納得感を感じられます。

お茶菓子は必要? 家庭訪問前に準備しておきたいこと

さて、家庭訪問といえば悩むのが「どう迎えるか」ですよね。どんなことをしておけばよいのか、ポイントを絞って紹介します。

・掃除

家庭環境を見られるからといって、ホコリ一つないほど大掃除をする必要はありません。お客さまを迎える時と同じように、普段通りのお掃除をしておけばOK。先生は基本的に通された部屋しか見ないので、見えるところだけキレイになっていれば問題ないでしょう。

ただ、トイレだけは先生が使う可能性もあります。念のためキレイにしておくとよいでしょう。

・お茶やお茶菓子

園や学校によっては「お茶の用意は不要です」と事前に連絡があることも。ベネッセの調査でも、「何かしらの飲食物を用意した」という人は約半数にとどまりました。出したとしても、日本茶やコーヒーなど簡単なものでOKかもしれません。心配であれば、周りの保護者のかたに聞いてみるとよいでしょう。

もしお茶菓子を出す場合は、封が閉じられているタイプのものがおすすめ。先生が手を付けなかった時も誰かが食べられますし、持ち帰ってもらうこともできます。

ただ、園や学校のきまりで飲食物を口にすることを禁止されている場合も。先生が何も食べなかったとしても、気にしないようにしましょう。

・聞きたいこと

家庭訪問は、先生と一対一で話せる数少ない機会です。普段聞けずにいたこと、周りに聞かれたくない悩みなど、しっかりと話すようにしましょう。「ここが心配」ということも年度始めの家庭訪問で伝えておけば、一年間気にかけてくれるはずです。

また、園や学校への要望も伝えてOK。その場で答えられない内容は、持ち帰って園長先生や校長先生に相談してくれます。短い時間で効率的に話ができるように、聞きたいことをメモしておくのもおすすめです。

近年増加している「玄関先家庭訪問」

保護者のかたの意向などもあり、近年は玄関先で家庭訪問を済ませる学校や園も出てきました。家庭環境を確認したり、周りの状況を把握したりするならこれだけでも十分。保護者のかたの負担も少ないですよね。

また、先生が車で各家庭を見て回るだけの場合もあります。在宅していなくてもよいので、仕事を休んだり家を掃除したりする必要もありません。家庭訪問の形も多様化してきているのですね。

ただ、「先生とじっくり話したい」という人にとっては物足りないもの。もし心配なことがあれば、面談の時間を別に確保してもらってもよいでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

保護者側のメリットが少ない気もしますが、「先生を知る」という意味では家庭訪問はよい機会です。特に学校は、家庭訪問くらいしかゆっくり顔を合わせる機会がありません。短くても一年間、子どもを見てもらうことになる先生。安心感を得るためにも、じっくり話ができる家庭訪問は大切にしていきたいですね。


出典:ベネッセ教育情報サイト「家庭訪問の季節 先生を迎えるための準備は?」
https://benesse.jp/kyouiku/201404/20140410-1.html

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