子どもの家庭訪問で何を話す? 良い家庭訪問にするための会話のコツとは

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入学後や進学後、まだ先生が子どもたちを深く理解していない状態でおこなわれることが多い家庭訪問。いったい何を話せば……と悩む保護者のかたも多いかもしれません。先生も保護者も同席するお子さまも、みんなが「よかった」と思える家庭訪問にするための会話のコツをご紹介します。

この記事のポイント

保護者が「話さなきゃ」と思う必要はなし

早い段階での家庭訪問は、子どもたちが歩く通学路や住む家の周りの様子の確認、保護者と担任の顔合わせの意味も含めて行われます。そのため、玄関先で10分程度でも問題なし。部屋に通せば、より詳細にお子さまの環境が理解できるので先生的にはありがたいかもしれません。

そもそも保護者はまだ何も分からない状態なので、「何かを話さなければ」と思う必要はありません。大事な要件があれば先生から話が始まりますし、保護者は「待つ」姿勢でOKです。

お子さまの良い面・気になる面を伝えよう

活発なお子さまを育てる保護者のかたはとくに、我が子の様子や特徴を伝えるとき「とにかくヤンチャで言うことを聞かなくて……迷惑をかけると思いますが」なんて言ってしまいがちです。しかしそれを隣で聞いている本人は、その言葉を聞いて「自分はそういう子なんだ」とインプットしてしまう可能性も。

誰かとトラブルになりがち、こだわりが強くて周りが困ってしまう……など、気になる面は伝えて情報共有する必要がありますが、日常生活で問題がない面はとくに伝えなくても大丈夫です。そのかわり自分で時間を決めて行動している、困った人がいたらすぐに助けに動けるなどの「良い面」はしっかりと伝えましょう。保護者が「そういう面を良いと思っている」ことをお子さまにインプットさせてあげられるとgoodです。

お子さまの言う「先生の評価」を伝えても

家庭訪問を行う時期的には、お子さまと担任の先生がまだ数ヶ月しか一緒に過ごしていないことが多いと思います。でも毎日顔を合わせる先生と子だからこそ、お子さまも「どんな先生か」を感じているはず。

「とってもよく遊んでくれる」「ちゃんと話を聞いてくれる」など、お子さまから良い評価が出れば、家庭訪問の時点で直接伝えると先生にとって良い面の把握になるし、自信にもつながります。そのため、家庭訪問の前にあらかじめお子さまに聞き取りをしておくのがおすすめです。

もしお子さまの話から先生や学校の対応で気になる点があれば、子どもから聞いたとは明言せず「このように聞いたんですが、目的などを教えてもらえるとありがたいのですが」などと聞いてみるのもおすすめです。ポイントは感情を出さず、あくまでフラットに「質問」という形で聞いてみること。

我が子といえどもまだ小学生なので、話してくれる内容がすべて正しいとは限りません。重要な情報が抜けていたり、勘違いや偏った見方をしたりしている可能性はゼロではないので、いろんな人に聞いて情報をすり合わせることが大切です。先生と家庭との信頼関係はとても大切なので、分からないことや気になることなどあればしっかりと確認しておきましょう。

また、そこでの先生の対応もしっかりとチェックしておきたい部分。大切なお子さまを預かってもらう担任の先生だからこそ、「どんな対応の仕方をするのか」などは気にしておきたいものです。

まとめ & 実践 TIPS

家庭訪問は先生と保護者のコミュニケーションというよりも、学校やお子さまに関しての情報共有・交換の場だと考えるのがベターです。新しい環境が始まったばかりのお子さまは、大なり小なり環境の変化によるアレコレを感じているかもしれません。

家庭訪問でしっかりとお子さまの家庭での様子と学校での様子を話しながらすり合わせ、担任・保護者ともに、お子さまの気持ちや行動・態度などに合わせて寄り添ったサポートをしていきたいものですね。

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