徒競走で速く走る4つのポイントと、知っておきたいバトンの渡し方

運動会シーズン到来!徒競走やリレーで「いい結果を残したい」と意気込んでいたり、「うまく走れるかな」と不安を感じていたりするお子さまも多いのではないでしょうか。保護者としても、上手に走れるコツのアドバイスで運動会での活躍をサポートしてあげたいですよね。そこで、ミズノスポーツサービスのチーフインストラクターでジュニアランニング指導員の松岡遥介さんに速く走るためのポイントとバトンの渡し方のポイントについてお聞きしました。

徒競走の4つのプロセス別!速く走るためのポイント

徒競走で速く走るためには、プロセスごとにポイントを意識することが重要です。「順番待ちの時間」「スタート合図が鳴るまで」「スタート音が鳴ったとき」「走っている間」ごとにどんな点に気をつけて行けばいいのかを見ていきましょう。

1 順番待ちの時間にウォーミングアップ!

徒競走で速く走るためには、走る順番を待っている間の過ごし方も重要です。腕を軽く振ったり、肩を回したり、軽くジャンプするなど、軽いウォーミングアップでリラックスするようにしましょう。じっと静かに待っているだけだと、緊張して体が固まってしまう可能性もあります。スタートラインにつく前から、勝負は始まっていると意識して緊張をほぐしていきましょう。

2 スタート合図が鳴るまでは「前傾姿勢」と「目線」がポイント

いよいよスタートライン。スタンディングスタートの場合「位置について、よーい」の間は、前傾姿勢で前のひざに力をためこむようにしましょう。合図の音が鳴り、いざスタートとなったときにも、前傾姿勢であればしっかり地面をとらえて押せるため、推進力が生まれますよ。

子どもの中には、前傾姿勢でなく直立や後傾でお尻のほうに力が入ってしまう子もいます。その場合、スタート合図が鳴ったあとに体を前に持っていくための時間と無駄な動きが発生してしまうため、要注意です。また、手と足が一緒になってしまうと走りづらくなってしまうため、構えのときから意識しておきましょう。

ちょうど良い前傾姿勢をとるためには「目線」も重要なポイントです。遠くを見すぎると、体が直立に近づき、地面を見すぎると前傾ではなく前屈になってしまいます。一足、二足分先を見るように意識して、ちょうど良い前傾姿勢をとれるようにしましょう。

3 スタート音が鳴ったら、即座に走り出す

スタート音には、即座に反応することが重要です。とはいえ、慣れていないと音に驚いてビクッとしてしまったり、目をつむってしまったりするかもしれません。そうなると、スタートもコンマ数秒遅れてもったいないことになります。

スタート音に即座に反応できるようになるためには、トレーニングが有効。おすすめは「変形ダッシュ」という方法です。これは、さまざまな姿勢で待機して、決められた音がしたら、即座に立ち上がりダッシュする練習を繰り返すというもの。さまざまな音の中から、決められたものにだけ反応するという訓練を積むことで、耳を鍛え、音に集中して反応できるようになりますよ。

4 走っている間は「姿勢」「腕の振り方」「ひざの上げ方」の3つがポイント

走っている間は「姿勢」「腕の振り方」「ひざの上げ方」の3つを意識していきましょう。

1.姿勢

足から頭までが一直線になるようにしましょう。背中が丸まったり、ひざが曲がったりすると、地面に力が伝わらず推進力が弱くなってしまいます。

背中や腰を曲げずに、姿勢を一直線に保つには「焼鳥」をイメージしてみましょう。自分の体を巨大な焼鳥のお肉ととらえ、頭の先から足先を串が貫いているようなイメージを持つと、姿勢を一直線に保ちやすくなるはずです。

2.腕の振り方

足の動きは腕の動きと連動します。そのため、足を速く動かすには、腕を多く速く振ることが重要です。ヒジを90度に曲げ、手のひらは開いた状態で振り子のように大きく振るようにしましょう。

ヒジが伸びたままだと速く振ることはできませんし、手をグーにしていては力みがちになってしまいます。

3.ひざの上げ方

地面をとらえ後ろに蹴り上げる足のひざは、おへその辺りまで上げるようにしてください。ひざだけを意識するとやりづらく感じるかもしれませんが、くるぶしの位置を意識することで自然とひざを上げることができるようになりますよ。後ろに蹴り上げる足のくるぶしが、軸足のひざの横を通るように走るようにしましょう。

リレーを攻略!バトンの渡し方のポイント

リレーで勝敗の大きなカギを握るのは、バトンパス。タイミングが合わなかったり、バトンを落としてしまったりしてタイムロスが発生しないためのポイントをお伝えします。

前走者は「ハイ」と大きな声で合図して押し渡す

バトンパスのタイミングを合わせるためには、バトンを渡せる感覚になったら前走者が「ハイ」と大きな声で合図をするようにしてください。そのうえで、次走者がバトンを落とさず、しっかり握れるよう、前走者は押し付けるようにバトンを押し渡しましょう。

次走者は親指を下に向けて手を開き、大きな面を作る

バトンを受け取る次走者は、バトンをしっかり受け取れるよう手のひらで大きな面を作ることを意識してください。そのためのコツは、親指を下に向けて、手を大きく開くこと。面を大きくすることで、バトンがすり抜けてしまうことを防げます。

バトンパスは、ポイントを頭に入れたうえでタイミングを合わせる練習を積むことが重要。まずは歩きながら渡すことから始め、ジョギングくらいのスピードで渡す、全速力で渡す・・・と徐々にスピードアップしていきましょう。そうすれば、タイミングも合わせやすく、バトンパスでスピードが落ちることも防げますよ。

まとめ & 実践 TIPS

「速く走るには、生まれつき運動神経が良くないとダメなのでは?」と思っているお子さまもいらっしゃるかもしれません。「どう練習すればいいかわからない」というお子さまもいらっしゃるでしょう。でも、プロセスごとにポイントを押さえていくことで、徐々に速く走れるようになっていくものです。やみくもな練習ではなく、今回ご紹介したポイントを押さえた練習で効果を実感できるようになれば、お子さまも自信がつき、運動会での活躍が楽しみになるはず!ぜひ、お子さまにアドバイスしてあげてみてください。

プロフィール

松岡遥介

松岡 遥介

ミズノスポーツサービス(株)
ミズノが運営する走り方教室など各種スポーツイベントで、トレーナーとして子どもたちの指導に従事。チーフインストラクターとして子ども向け指導の中心的役割を果たしている。公益財団法人日本スポーツ協会ジュニアスポーツ指導員、日本ランニング振興機構ジュニアランニング指導員。

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