社会のテスト勉強のポイントは教科書準拠ワークと隙間時間の暗記

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社会のテスト対策といえばノートまとめや暗記。でも、他の科目の勉強もあって社会にばかり時間をかけてはいられません。

実はノートまとめも暗記も、ちょっとした工夫で効率的にテスト勉強を進めることができます。

この記事のポイント

教科書準拠ワークをまとめノート代わりに使う

社会のテスト勉強を「ノートまとめ」から始めようとすると、多くの時間が必要。テスト範囲のまとめを終わらせて他の科目の勉強時間も確保するには、テスト3週間前くらいから準備しなければなりません。

もしテスト当日まで時間がないなら、ノートまとめの代わりに教科書準拠ワークを使いましょう。教科書準拠ワークとは教科書の内容に沿ってポイントをまとめたワークです。

最初は解答を見ながら答えてOK(答えはノートに書く)。2回目以降は自分の力で答え、間違えたり分からなかったりしたところを正解できるまで解き直しましょう。

重要な図や歴史の流れは描いて憶える

社会では多くの先生がプリントを使っています。それは、文字だけでは理解しにくい地理的関係や物事の関連性、流れを分かりやすくするため。教科書や資料集にグラフや写真が多いのも同じ理由です。

こうしたプリントの内容やグラフ、写真は、テストでもよく出題されます。

プリント・教科書・資料集にある図表や写真を覚えるには、自分の手で描き写してみましょう。きれいに描けなくて構いませんし、人物の絵・写真は某人間でも大丈夫。4〜5回描いていくうちに図表や写真の特徴を覚えられればいいのです。

「覚えられたかも」と思ったら、プリント・教科書・資料集などで図表や写真を見て、それが何を表しているのか自分でテストしてみましょう。

暗記は隙間時間を有効活用

「忘却曲線」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。有名なのはエビングハウスの忘却曲線ですが、日々の学習に近い状況のものではウォータールー大学の忘却曲線があります。

(Curve of Forgetting | University of Waterlooより)

横軸は学習日(1日目)と経過日数(2日目・7日目・30日目)、縦軸は記憶量。黄色いグラフの上にある「○ minutes」は復習にかけた時間です。

ウォータールー大学の忘却曲線を見ると、次のことが分かります。
 ● 1日目に学習して復習をしないと、覚えたことをどんどん忘れてしまう
 ● 翌日や1週間後に復習をすると、かなり覚えていられる
 ● 翌日はたった10分の復習時間で記憶量を回復させている
 ● 1週間後は、さらに短い5分で記憶量を回復させている

ワークやプリントなどで重要事項を覚えたら、やりっぱなしにせず翌日と1週間後に必ず復習を! これで「テスト前に忘れてしまった」という事態も防ぎやすくなります。

復習時間は1時間の学習量に対して10分以下でOK。日常のちょっとした隙間時間をうまく使ってください。

まとめ & 実践 TIPS

社会のテスト勉強のポイントは2つです。
 ● 教科書準拠ワークをまとめノート代わりに使う
 ● 重要な図表・写真は自分で4〜5回描いてみる

テスト勉強の復習は翌日と1週間後が目安。短い時間でいいので、隙間時間を有効に活用してください。

社会のテスト勉強で節約した時間は他の苦手科目に。そうすることで、テスト勉強全体を効率的に進められるでしょう。


出典:
中学校の学習指導に関する実態調査報告書 2018|ベネッセ教育総合研究所
https://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=5363

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