【小論文書き方講座11】小論文でよく出るテーマ<その1>

学部系統別の頻出テーマを知って、小論文対策を効率よく!

小論文対策として、「新書を読む」とか「時事問題に強くなる」とか、いろいろすすめられると思います。でも、数ある新書の中から、時々刻々と変わっていく世の中の問題の中から、一体どんなテーマに絞っていけばいいのか……、途方に暮れてしまいますよね。

実は小論文の入試問題では、特定の学部でよく出題される「学部独自の頻出テーマ」があるのです。大学は、その学部で学ぶ内容に関連の深いテーマを小論文で出題することで、ほかの教科試験で見ることができない受験生の問題意識や考え方、必要な基礎知識の有無などを見極めようとしているわけです。

そこで、今回から3回に分けて、学部系統別に頻出テーマを紹介していきます。自分の志望する学部でよく出るテーマを知ることで、小論文の対策が立てやすくなり、情報集めもぐーんとスムーズになります!

1回目の今回は、人文・語学系統、社会科学系統、教育学系統の頻出テーマを紹介していきます。

【人文・語学系統の頻出テーマ】

・「文化」
・「言語・表現」
・「人間・生き方」

人文・語学系統では、人間と人間によってつくられる文化を学問の対象にしているので、「人間」や「文化」、その文化を支える「言語」などが重要なテーマになります。これらのテーマでは、普段意識しないような抽象的な問いが投げかけられることが多く、それらの抽象的な内容を身近なものととらえ、考えを深めていく力が大切です。

【社会科学系統の頻出テーマ】

・「経済システム・労働の問題」
・「国際社会とグローバル化」
・「環境・エネルギー問題」

社会科学系統では、法学、政治学、経済学、社会学、社会福祉学といった観点から現代の社会現象について研究するので、出題テーマも時事的な問題が多く出されます。
この分野で求められるのは、現代社会の様々な課題に対する問題意識や関心と、それら課題の背景を、多角的に分析し、解決策を提案する力が試されていると言えます。

【教育学系統の頻出テーマ】

・「教育・学び、教師と学校の役割」
・「子ども・若者」
・「環境問題」

教育に携わる者を養成する教育学系統では、学問の根幹である「教育」や、教育のフィールドである「学校」に関するテーマが多く出題されます。学校で起こる出来事はすべて小論文の素材になると考えてもいいかもしれません。
志望する専門教科の十分な学力が求められることはもちろんですが、現代社会が抱える課題に対する幅広い関心が試されます。

次回は、医学系、自然科学系、医療・看護系の頻出テーマを紹介します。

文/進研ゼミ高校講座 受験情報担当 伊藤

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