保護者も知りたい!高校生の進路選択で、外してはいけないポイントとは?

  • 学習

文理選択、学部・学科選択、志望校の決定。高校生には、大きな決断を迫られる分岐点がいくつかあります。どれをとっても将来に影響する大切な決断なので、お子さまにはぜひ後悔のない選択をしてもらいたいものですよね。
そこで今回は、これらの分岐点で「失敗した…」と感じている高3生や卒業生の体験談を3つご紹介します。それぞれのケースから、決断の際に気をつけたいポイントを探り、家庭でできるサポートについて考えていきましょう。

この記事のポイント

体験談1.【文理選択編】学習量の多い・少ないで、文理を決めて失敗!

高2から文系と理系に分かれるため、高1の冬にはどちらに進むか、決めなければなりませんでした。栄養士になりたいことと、国公立大学を志望していることを先生に相談したところ、「文理どちらに進んでも、栄養士にはなれる」とのこと。私は短絡的に「それなら宿題の多い理系はやめて、文系に進もう」と文理を決めてしまいました。しかし、いざ高3になって候補の大学を絞り込んでみると、文系タイプで受験できて栄養士の養成課程がある国公立大学は数えるほどしかなく、残りは私立大学ばかり。自宅から通うことも条件に加えると、希望の進路を実現できる大学はありませんでした…。受験できる大学をよく調べたうえで、文理を決めるべきでした。

ポイント:受験できる大学を具体的に調べたうえで、文理選択を。

将来就きたい職業を想定して文理選択をするのもひとつの方法です。とはいえ、文系か理系かによって受験できる大学や学部は大きく変わるもの。保護者としては、学習内容や経済状況、通学可能かどうかなど、さまざまな観点から大学を絞り、志望校や併願校の受験を具体的にイメージしてから選択するようアドバイスしたいものですね。

体験談2.【学部・学科選択編】「英語が好き!」の気持ちだけで学部・学科を決めて失敗!

私が英米文学専攻に進学した理由は、とても単純で「英語が好きだから」でした。実際に大学に入学してみると、確かに英語を使う講義が多く、扱う文学作品もレベルの高いものばかり。しかし、私は読書に興味がなく、文学よりも英会話を学びたかったんです!そのため、進学前のイメージとは異なる講義の内容にがっくりと落胆してしまいました。本当に興味がある学びは何か、将来やりたいことは何か、そこまで考えてオープンキャンパスに参加したり、大学パンフレットを見たりするべきでした。「なんとなく」で学部を決めずに、講義の内容までしっかり調べることをオススメします。

ポイント:学びたいこと・将来したいことを見極めてから、学部学科の選択を。

「好き」という気持ちは学びの原動力。ですが、学部・学科選択の際には「なんとなく好き」から一歩踏み込んで、「何を学びたいのか」「それを学んで将来何がしたいのか」までを考えることが大切です。そのためにも、情報収集は欠かせません。「好き」を具体的にするために、また、進学後「こんなはずじゃなかった…」とならないように、大学のHPを調べてみる、オープンキャンパスに足を運んでみるなどの情報収集をすすめる声かけを心がけてみるのはいかがでしょうか?

体験談3.【志望校選択編】入試科目を調べもせず、やみくもに苦手克服に時間をかけて失敗!

私は高3の秋まで、志望校について考えることがなく、どんな大学があるのか、入試ではどの科目が課されるのかを調べずに過ごしていました。11月になって、やっと志望校を決定。
それから入試科目を調べてみると、苦手克服に時間をかけた数学が、試験に課されないことを知りました。数学に費やした時間を、少しでも別の入試科目に回していればと、ガッカリ…。受験勉強の効率にかかわってくるので、志望校が決まっていなくても、なるべく早く大学の情報を集めるようにしましょう。

ポイント:志望校の入試科目をます調べることで、効率的な受験勉強を。

まずは苦手の克服を、とはよく言われるところですが、試験科目以外の科目に時間を費やしすぎるのは考えもの。受験勉強を効率的に進めるためには、早めに試験科目を把握しておくことが大切です。試験科目や配点などの詳細は、大学のHPなどで調べることができます。気になる大学や学部のHPをいくつか見比べるなど、親子で話し合いながら検討してみるのもよいですね。

まとめ & 実践 TIPS

進路選択に失敗した先輩たちに共通しているのは、「なんとなく進路を決めてしまったこと」のようです。人から聞いた話やイメージだけで判断したり、調べ始める時期が遅かったりすると、納得のいく選択ができないばかりか、せっかくの時間を無駄に費やしてしまうことも。お子さまが将来に役立つ選択ができるよう、情報収集などで「なんとなく」を具体的にするサポートを心がけていきたいものですね。


関連コンテンツ ゲーム感覚でキミの適性まるわかり!適職・適学チェック
https://manabi.benesse.ne.jp/op/g45_tekikensa/jk01/

出典:マナビジョン
こんな決め方は絶対NG!先輩が語る、進路選択の後悔体験談
https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/nyushi/student/school/school035/index.html

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

  • 学習

子育て・教育Q&A