小学生の「空書き」はメリットいっぱい?! 家庭学習で取り入れるコツは?

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小学生が漢字の書き方を勉強する際、紙ではなく空中に文字を書く「空書き」という方法があります。小学校でこの「空書き」を取り入れている先生も多く、小さいころ学校でやった記憶がある、という保護者もかたも多いかもしれません。ポイントを押さえて家庭学習に取り入れることで、お子さまの理解をサポートしましょう。

この記事のポイント

「空書き」のメリットって?

「空書き(そらがき)」は「空書(くうしょ)」とも呼ばれるもので、低学年のひらがなや漢字の学習で使われることもあります。やりかたは手を上げて、空中に文字を書くだけ。使うのは指でも手のひら全体でもOKですが、鉛筆などは何も持ちません。

・鉛筆を持たなくていいので、書き順や文字に集中できる
低学年の子どもたちは、鉛筆を正しく持つことからまず大変です。そのため鉛筆で紙に書くと、「鉛筆を正しく持つ」「枠内に上手に書く」「書き順を間違えない」など頭の中のタスクが増えてしまい、文字を覚えるゆとりがなくなってしまうことも。

・先生や保護者の手に重ねる感覚で一緒になぞるので間違えずに覚えられる
「自分でお手本を見ながら書く」場合、うっかり書き順を間違えてしまうのはよくあること。間違えたまま何度も書いて練習すると、間違ったまま覚えてしまいなかなか直らなくなります。大人が一緒になって空書きを教える場合、先生や保護者の手に自分の手を重ねながらできるので正しい書き順が確認できます。

・何もない場所ですぐできる。紙に書かないので、間違えても消す必要がない
手を空中に大きく上げなくても、漢字を忘れたときなど机の上でササッと指で空書きする……というかたは大人でも多いかもしれません。
「何もないところでも空書きで確認する」という習慣をつけることで、紙に書いて消すという作業を省くことができます。

小学校の先生のなかには生徒のほうを向きながら、難易度の高い「鏡文字」で空書きできるかたも! その場合は子どもたちの様子を見ながら進められるため、理解度やつまずきポイントが把握しやすいというメリットもあります。

なんでも「空書き」してみよう

小学校で少しやっただけで、今は漢字を思い出すときくらいしか空書きしない、というかたも多いかもしれません。しかしひらがなや漢字はもちろん、数字や絵など、大人も子どももなんでも「空書き」してみるのがおすすめです。

頭でイメージするだけでなく実際に手を動かすことで、覚え間違いや不明な部分が明確になりやすいため、「もっとこうすればいいかもしれない」などのアイデアが浮かびやすくなります。時計の針も「8時・12時・15時」など手で表現してみると、お子さまによってはより覚えやすくなるかも。

小学生の家庭学習で「空書き」を取り入れるコツは?

家庭学習に空書きを取り入れるには、まず本に書いてあるお手本を指の空書きでなぞり、正しい文字の感覚を頭に入れましょう。そのあと空中や机に空書きしたり紙に鉛筆で書いたりして正しく覚えていきます。親子で一緒に空書きをするなら、何度も練習させるのではなくお子さまのペースで進めるのがベター。鏡文字にしなくても、お子さまの手の甲に保護者の手を乗せて一緒に書くなどすれば実践しやすいかもしれません。

コツは、「最初に正しいものを正確になぞっておく」「いーち、にーい……と画数を声に出して書く」「楽しく覚えるために、書きながらなりたちやおもしろポイントなどがあれば説明する」など。漢字であれば「はねる・はらう」部分や、共通の部首を持つ意味に注目しながら練習するのもおすすめです。

まとめ & 実践 TIPS

漢字を覚える際の「空書き」は、用意するものもなく家庭でも簡単に取り入れられる学習法です。子どもが間違って漢字を覚えてしまわないよう、保護者のかたが子どもと一緒に空書きをして勉強をサポートしてはいかがでしょうか。
ただし「学校は学びの場・家庭はリラックスの場」という役割も大切です。家庭では勉強のサポートを適度にしつつ、お子さまがリフレッシュできるよう配慮した環境作りができるとよいですね。

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