グローバル化で注目される海外留学・進学にはどんな方法があるの?

ベネッセコーポレーションでは、海外留学・進学について「知る!」「感じる!」「考える!」をテーマにしたイベント『海外留学・進学フェア』を2010年から実施し、小学生から高校生まで、いつもたくさんの方々にお越しいただいています。この10月には大阪と東京で開催し、海外留学・進学についてのセミナーや、留学を実現した先輩によるトークイベントなどを行ったほか、海外大学などによる相談ブースも多数設置いたしました。

ここではそのレポートとして、セミナーでお伝えした高校卒業後の留学のポイントと、現役プリンストン生による体験談をご紹介します。

“海外留学・進学”にもいくつかのルートがある

ひと口に“海外留学・進学”といっても、いくつかのルートがあります。まずは、いったん日本の大学に入学したのち、1週間から1年間の「私費留学」「単位認定留学」「交換留学」をするルート。一方、高校卒業後にすぐに海外に渡る場合も、アメリカの場合、直接「4年制大学」に進学する以外に、語学学校を経由してから「2年制大学」に進学するというルートも。そしてその卒業後、国内外の4年制大学の3年次に編入する選択肢などもあります。

国によって異なる大学の得意分野。学びたい学問を明確に!

大学教育のシステムや特徴は国ごとに異なりますので、留学先は、学びたい学問に合わせて考えることが大切です。例えばアメリカやカナダの大学は、一般教養を重視する傾向があるため、いろいろな学問にふれて視野を広げたい人に向いていると言えます。一方、オーストラリアやイギリスの大学が重視するのは、専門教育。つまり、やりたいことがはっきりしている人、仕事や研究に直結するようなスキルを身につけたい人におすすめです。また、ツーリズムやWebデザインといった職業に直結した技術や知識を高められるオーストラリアの公立のキャリアカレッジ(TAFE)のように、その国ならではの学校などもありますので、ぜひ情報を集めてみてください。

留学時期から逆算して国内でしっかり準備を

海外留学・進学には、どの程度の英語力が必要なのでしょうか。実は高校生の平均レベルがTOEFL iBT30程度であるのに対して、海外の難関4年制大学への進学で必要とされるのは、高3生の4月時点でTOEFL iBT100以上、かつSAT(大学進学適性試験)の高スコア。つまり、求められる英語力と思考力がかなり高く、また高校卒業後に直接4年制大学に進む場合は、高校の先生などからの英語の推薦状も必要になります。そのため出願時期から逆算して、早めの情報収集と継続した英語学習を進めていく必要があります。

なお高2終了時点でTOEFL iBT60程度に達していない場合は、海外の語学学校で英語力をつけてから、4年制大学や2年制大学などに進学するプランを選択するかたが年々増えています。国内でできるだけ英語力を上げておくことで、海外での学びをより充実させることができますので、少しでも早く、準備を始めていきましょう。

留学費用は進学プランによって変わる

気になる留学費用についても、進学プランによって変わってきます。奨学金を活用することもできますが、例えばアメリカやカナダの4年制大学を希望する場合、4年制大学よりも学費が安いコミュニティカレッジ(公立の2年制大学)を経由して3年生からの編入にしたり、2年間のコミュニティカレッジの留学で帰国したりすることで、留学費用を抑えることもできます。条件つきで留学生のアルバイトを認めている国も多いので、チェックしておくといいでしょう。

ほかにも、国や大学によってさまざまな特徴があります。情報を得るほど選択肢の幅も広がりますので、ぜひ早めの情報収集を心がけてください。

「自分がやりたいことをやる。そんな環境が刺激的です!(現役プリンストン生より)」

実際に海外進学した先輩の声も聞いてみたい! というわけで、ベネッセコーポレーションの海外トップ大進学塾「ルートH」の卒業生であり、アメリカの名門・プリンストン大学に在学中の森田さんに、海外進学の魅力と、進学に向けた高校時代のお話についてお聞きしました。

高校1年生のとき、やりたいことも決まっていないのに理系か文系かを選んで勉強しなくてはいけないことに、疑問を感じていました。「海外の大学も考えてみたら?」という父のひと言がきっかけで、アメリカの大学に目を向けるようになりました。

そこで、今回のような留学セミナーに参加してみたり、留学している先輩のブログを見たりしながら情報収集。その中でわかってきたのは、アメリカの大学では、入学後の最初の2年間でいろいろな学問にふれて、究めたい学問を見極めていけるということ。さらに一つひとつの授業や研究が、“現代のどんな課題に対するものか”が明確で、「社会につながる勉強ができそうだな」と、どんどんひかれていったんです。

海外の大学を目指すことに決めてからは、出願書類をはじめ、どんな準備と対策が必要かを調べる一方で、SAT(大学進学適性試験)の過去問で対策をスタート。成績などと同様に評価対象になる課外活動については、子どもの頃から続けてきたバイオリンのコンクールに出場したり、オーケストラ活動など熱中してきたことに引き続き取り組み、高校の行事や卒業研究などにも積極的に向き合って、さまざまな経験を重ねていきました。結果、8つの海外の大学に合格。そのなかでも、興味があった学問が学べ、さらにバイオリンを続ける環境なども整っている、プリンストン大学に決めました。

実際の海外での大学生活は、「勉強が大変」のひと言です! でも、学生がそれぞれに興味のあることを一生懸命にやっているアメリカの大学の環境はとても刺激的だし、ヨーロッパ文学の授業で実際にギリシャに行ったり、経済会議を聴講するためにロシアまで遠征したりと紙の上だけではできない学びもたくさんあり、充実した日々です。今は、政治学、哲学、経済学、統計学…など、最初の2年間で興味のあった学問をいくつか受講するうちに、社会学的な問題を、データ分析によって解決するというアプローチに面白みを感じてきたところなので、残りの2年間で、この分野をより究めていきたいと考えています。

ベネッセの海外留学センターでは、留学に関する情報発信や、海外進学セミナーや個別相談会を実施し、ご質問やご相談にお答えしています。
海外留学・進学に興味を持たれたかたは、ぜひ情報収集の第一歩として、ぜひ足を運んでみてください。
ベネッセ海外留学センター https://www.benesse-kaigai.com/

取材・文/竹倉 玲子(ライター)

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