学習指導要領の「生きる力」とは? 家庭ではどんなことをすればいい?
- 教育動向
新学習指導要領には「生きる力」という理念があります。そもそも「生きる力」とはどんな力なのでしょうか。子どもたちへの教育でどのように活かされ、将来どんなことに役立つのか、家庭ではどのように関わっていけばよいかをご紹介します。
学習指導要領の「生きる力」とは
新学習指導要領では、「生きる力」を「知・徳・体のバランスがとれた力」と定義しています。
具体的には、知は「確かな学力」、徳は「豊かな人間性」、体は「健康・体力」をさしており、学校生活でそれぞれの力をバランスよく育てていきたいという意味です。
「確かな学力」は、しっかりと基礎を身に着け、自分から課題を見つけて自分の力で学ぶこと、さらに自分で判断をして行動する能力。
「豊かな人間性」は、自分自身を戒め、他の人と相談をして物事を進めること、他の人を思いやる心、物事に感動する心をさしています。
「健康・体力」は、たくましく生きていくために必要な、体力がある健康的な体です。
これらの力は、子どもたちが生きていくうえで必ず必要になってくる力なので、学校生活でも意識しながら教育してもらえるのは心強いですね。
学校ではどんなことをするの?
これからの時代は「知識基盤社会」と言われていて、非常に変化が激しく、常に新しい未知のことに対応することが求められます。
そんな時代を生きる子供たちへ、実際に学校では「生きる力」を養うためにどんな指導をするのでしょうか。
実際、「生きる力」を養うために教科が増えるのではなく、さまざまな教科を通して「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」が養えるよう指導しています。
さらに、「知的基盤社会」を生き抜く為にイノベーションの想像も必要になってくるため、学校ではイノベーションの想像に必要な「チームの力」を育てられるような指導も行っています。
家庭での関わり方は? どんなことをすればいい?
新指導要領で掲げている「生きる力」を育てるためには、学校だけの指導では限界があります。
学校以外にも、地域や家庭でも「生きる力」を意識しながら関わることが大切です。
家庭で意識したい内容は以下の通りです。
・家族で「おはよう」や「ただいま」などのあいさつをすること
・学校での出来事を子どもと話す
・早寝早起きを心がける
・家族で一緒に朝食を食べる
・お手伝いの習慣を身につける
・テレビやゲームの時間などを子どもと話し合って決める
普段の生活の中で、親子で気を付けられる部分なので、家族で意識しながら生活をするとよいでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
教育が大きく変わっているため、戸惑っている保護者の方もいるかもしれません。
しかし、新学習指導要領の理念である「生きる力」は、子どもたちがそれぞれの力を伸ばして、さまざまな場所で活躍する将来に繋がっています。
家庭でも少しずつ意識しながら、子どもの生きる力を育んでいきましょう。
出典:すぐにわかる新しい学習指導要領のポイント(文部科学省)
URL https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/pamphlet/__icsFiles/afieldfile/2011/03/30/1304395_001.pdf
出典:生きる力(文部科学省)
URL https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/pamphlet/__icsFiles/afieldfile/2011/07/26/1234786_1.pdf
出典:第1章 知識基盤社会が求める人材像(文部科学省)
URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu13/siryo/attach/1285416.htm
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