子どもが勉強を嫌いになってしまう3つの原因
「うちの子は勉強が嫌いでなかなか成績が伸びない」「自分から進んで机に向かうことがなく、いつも『勉強しなさい!』と言わないといけない」。そんな悩みを抱えている保護者も多いかと思います。子どもはなぜ勉強を嫌いになってしまうのでしょうか? 今回は子どもが勉強を嫌いになってしまう原因を3つご紹介します。思い当たる点がないか、ぜひチェックしてみてください。
【原因1】勉強につまずいてわからなくなってしまう
勉強がわからないとおもしろくなくなり、子どもが勉強を嫌いになってしまうことがあります。
例えば算数であれば、最初の足し算につまずくと、引き算、掛け算、割り算と、あとに習うこともずるずるとわからなくなってしまいます。何を習っても理解できないため、子どもは算数を嫌いになってしまうでしょう。
また、わからないとテストでいい点がとれずに保護者に叱られ、いやな気持ちになり勉強が嫌いになって、どんどん勉強がわからなくなっていくという負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
このタイプの勉強嫌いを解決するためには、子どもができなくても叱らずに、どこでつまずいているかを一緒に明らかにして、つまずきを解消することが大切です。
また、今までわからなかったことがわかるようになったり、できなかったことができるようになったりしたら、子どもをしっかりほめてあげましょう。
自信につながり、子どもが勉強を好きになるきっかけをつくることができます。
【原因2】勉強に必要性や興味を感じられない
「これを勉強して何の役に立つの?どんな意味があるの?」と思ってしまうと、勉強が退屈な作業になってしまうため、子どもが勉強嫌いになってしまう可能性があります。
このタイプの勉強嫌いを解決するためには、保護者が子どもに勉強の必要性をしっかりと説明するとともに、子どもに勉強に対する興味をもってもらうようにしましょう。
勉強は、「将来やりたいことや就きたい職業ができたときに、勉強ができないからという理由で、その夢を諦めなくてすむようにするためでもあるんだよ」などということを、わかりやすく伝えてあげましょう。
また、日常生活の中で子どもが興味をもったことをすぐに家で調べられるよう、リビングに辞書や地図帳、図鑑などを置いておくのもよいでしょう。学びに親しみを感じられるようになります。
そのほか、たとえばクイズやゲーム方式、算数パズルなど、子どもが考える楽しみを感じられることをしてみる方法も効果的です。
【原因3】勉強を強制されて窮屈に感じている
保護者が子どもに「勉強しなさい!」と言い過ぎているようであれば、子どもが強制された勉強を窮屈に感じて勉強嫌いになっている可能性があります。
人に強制されると、楽しいことも楽しくなくなったり、やろうと思っていたこともやりたくなくなったりするという経験はありませんか?
例えば、子どもが「4時から勉強しよう!」と思っているのに、保護者がその時間より早く「勉強しなさい!」などと言ってしまうと、せっかくのやる気がそがれてしまうこともあります。
このタイプの勉強嫌いを解決するために保護者ができることは、勉強を強要せず、子どもが自ら進んで勉強できるような環境をととのえてあげることです。
「勉強しなさい!」ではなく「一緒に勉強しよう!」などと言って、保護者が一緒に机に向かう方法などが効果的でしょう。
勉強を嫌いになった原因を探って解決しよう
勉強を嫌いになる原因は子どもによってさまざまです。子どもによっては、今回ご紹介した原因が複数組み合わさって嫌いになっている可能性もあります。
もし子どもが勉強を嫌いになってしまったようであれば、その原因を落ち着いて探し出し、解決するにはどんな方法があるか考えてみましょう。
子どもが勉強好きになれば、「勉強しなさい!」と言わなくても自分から勉強してくれるようになるはずですよ。