あなたはどっち派? 紙の英和辞典と電子辞書を比べると…
英語を勉強するとき、英和辞典は不可欠の学習アイテム。「まわりには紙の英和辞典を使っている人も、電子辞書を使っている人もいるけど、自分にはどっちが合っているんだろう?」と悩んでいる人はいませんか? 今回の記事では、それぞれの優れている点と注意点をご紹介します。これからの英語学習の参考にしてください!
「紙の辞書」を使えば語彙力をしっかりアップすることができる
紙の英和辞典を使わない人は、「カバンに入れて持ち運ぶには、かさばるし重い…」「発音がわからない」という点に不便さを感じているのかもしれません。しかし、紙の英和辞典は「類語や派生語、例文もまとめてチェックしやすい」「英単語を調べるときに、別な用例やそのほかの単語が目に入りやすく、復習につながる」といった点で優れています。語彙力をしっかりアップさせたい人に向いている辞書だと言えます。また、線を引いたり、書き込んだり、付せんを貼ったりするなど、自分なりのアレンジを加えやすいため、愛着がわくというメリットもあります。
持ち運びがラクで素早く検索できるのが「電子辞書」のメリット
紙の辞書に比べて軽く、持ち運びに便利な電子辞書。「目的の英単語を素早く検索できる」「音声機能で発音の確認ができる」という点が紙の英和辞典よりも優れています。どちらかというと英語が得意な人が未学習の英単語をチェックしたり、忘れてしまった英単語を思い出したりするのに向いています。また、「面倒だから辞書を引かない」という人も、電子辞書であれば「ちょっと調べてみようかな」という行動を起こしやすいかもしれません。
「検索履歴を残せる」のも電子辞書の便利な機能のひとつです。例えば、定期テスト前に検索履歴をチェックすることで、優先して覚えなければならない英単語がすぐにわかります。
ただし、画面が小さいため、ひと目で目に入る情報量が少ない(スクロールしなければいけない)というデメリットも。また、「電池切れがある」という難点もあります。気軽に手に取って、すぐに調べられるのがいい点なのに、「電池切れで調べられず、結局、ほったらかしにしてしまった…」ということがないように注意しましょう。
「英語が得意!」「時間がない!」という人以外は、紙の英和辞典を使うのがおすすめ!
英語がニガテな人や高校1、2年生は、紙の英和辞典を使うのがおすすめです。英単語の意味のほかに用例や派生語、語源にまで目を通しやすいからです。英和辞典を引く度に自分の手で色ペンやマーカーを引いておくことで、「きちんと覚えておこう」という意識が高まります。また、紙の英和辞典の場合、正しいスペルで英単語を探さないと見つかりませんから、スペルを覚えることにもつながります。
英語が得意な人や時間がない高校3年生など、「どんどん長文を読んで知らない英単語はそのつど、チェックしたい」という人は電子辞書を活用してもOK。ただし、「最初の訳語しか見ない」のであれば、英語力はなかなか身につきません。用法や用例・語源や派生語といった関連情報にも必ず目を通すようにしましょう。