子どもの入園・入学に伴う心配事 安全に乗り切るには
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今年子どもが小学校へ入学、保育園へ入園をする家庭では、子どもの新しい世界が広がる喜びとともに、環境の変化にとまどいがあるかもしれない。特に、働く保護者の場合、保育園や学童保育に入ることができても、お迎えや子どもの帰宅の時間に余裕を持って対応できないこと、人の助けを借りなければならないことも出てくるだろう。ベネッセ教育情報サイトでは、こうした時の対処法について、ファイナンシャル・プランナーの中上直子氏に詳しく聞いた。
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以前、インターネットのベビーシッター紹介サイトでの痛ましい事件が起きました。この背景には、少しでも利用料金が安くフレキシブルに子どもを預けたいという保護者の切実な思いがあります。ただ、子どもの安全・保護者の安心を買うと考えるならば、一時的に家計の貯蓄ペースが落ちるとしても、必要経費と割り切ることも大切でしょう。厚生労働省でも、料金の安さや手軽さではなく、信頼できるかという視点でベビーシッター事業者の情報を集めるように注意喚起しています。居住する自治体や公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している事業者のリストなどを活用しましょう。さらに、子どもを預かってもらうベビーシッターに事前の面会をして、心構えや保育方針などを聞く、名前・住所・連絡先などを確認する、当日も面会した本人に預けるなども大切なポイントです。
自治体や勤務先が行う育児支援制度には「厚生労働省のファミリー・サポート・センター事業」「NPO法人等の保育グループ」「勤務先の福利厚生による支援」などがあります。子育てサポート制度は自治体によって利用料金に違いはあるものの、子どもの預かりサービス料金の半額程度です。また、学校生活に慣れてきたら、おけいこごとを入れるという選択もあります。一方、子どもが病気の時に預かってもらえる施設は多くありません。多少遠方でも手伝いに来てくれる親族は何より心強いものですし、通勤圏内であれば三世代同居や祖父母と同じ地域に住むことは現実的な選択です。入園・入学・職場復帰などの環境の変化は、親子とも不安な気持ちや時間に追われて余裕がなくなりがちです。保護者が帰宅するまで安心して子どもを預けられる環境を整えて、小1の壁や保育園デビューを乗り切りたいものです。
出典:「小1の壁」「保育園デビュー後」を安全に乗り切る -ベネッセ教育情報サイト
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