2012年赤ちゃんの名前ランキング─男の子「悠真」、女の子「結愛」が1位

2013年版 赤ちゃんの名前ランキング発表!!

ママ・パパから贈る最初のプレゼントである「赤ちゃんの名前」。ベネッセコーポレーションの妊娠・出産・育児事業「たまひよ」では、今年誕生した新生児33,640人を対象に調査した、恒例の『赤ちゃんの名前ランキング』を発表しました。さて、今年の傾向はどのようなものだったのでしょうか。



2012年赤ちゃんの名前ランキング─男の子「悠真」、女の子「結愛」が1位


1)名前 : 1位は、男の子が「悠真」(昨年3位)、女の子が「結愛」(昨年3位)

男の子では「悠真」が、昨年1位の「大翔」をおさえ、初の1位となりました。女の子では昨年3位の「結愛」が2010年以来の1位に返り咲きました。

<上位10位までのランキング>


※「たまひよweb」では100位までの名前を紹介しています。


【男の子の名前の動向】
「悠真」(昨年3位)が1位となりました。人気の名前として2008年以降は毎年トップ10に入っていましたが、1位となったのは「たまひよ」がデータを発表しはじめた2005年以来初めてのことです。広い心を持って、まっすぐに育ってほしいという親の願いが感じられます。また、「龍之介」(昨年61位→今年5位)が大幅に順位を上げ、トップ10入りしました。「辰年」にちなみ、縁起が良く力強さも感じられる「龍」の字を使った名前が人気になったと考えられます。

【女の子の名前の動向】
「結愛」(昨年3位)が1位となりました。2010年に1位となった名前で、今年1位に返り咲きました。人との結びつきを大切にし、人から愛される子に、という願いが込められていると考えられます。「結」という漢字を使った名前は、「結愛」のほかに「結菜」(3位)、「結衣」(4位)もトップ10にランクインしています。



2)使われた漢字 : 男の子では今年の干支にちなんだ「龍」が人気上昇

<上位10位までのランキング>

※「たまひよweb」では20位までの漢字を紹介しています。


【男の子の漢字の傾向】
男の子の名前で使われた漢字は、8年連続で1位「太」、2位「大」で、不動の人気と言えます。また、「龍」が昨年の32位から大幅に順位を上げ、トップ10入りしました。「龍」のトップ10入りは、「たまひよ」がデータを発表しはじめた2005年以来初めてのことです。「辰年」にちなみ、縁起が良く力強さも感じられる「龍」の字が人気を集めたと考えられます。同様の傾向としては、「寅年」の2010年に男の子の名前において「虎」が前年64位から21位に上昇したことがあります。



ちなみに、辰年生まれで名前に「龍」の字がつく著名人には、芥川龍之介さん(1892年生まれ・小説家・故人)、坂本龍一さん(1952年生まれ・音楽家)、五嶋龍さん(1988年生まれ・バイオリニスト)、濱田龍臣さん(2000年生まれ・俳優)らがいます。
「辰年」に関連する漢字には「龍」「竜」「辰」といった漢字がありますが、「龍」が9位、「竜」が53位、「辰」が161位となっており、「龍」の字が圧倒的な人気を集めました。

【女の子の漢字の傾向】
女の子の名前で使われた漢字は、「愛」が3年連続1位となりました。愛情・優しさを大切にしてほしい、愛される子になってほしいといった願いが込められていると考えられます。女の子の名前に使われる人気漢字はベスト10内で変動するものの、ここ数年ほぼ一定となっています。



3)名前の読み : 女の子で「ゆい」が6年連続でトップ

<上位10位までのランキング>


※「たまひよweb」では20位までの名前の読みを紹介しています。


【男の子の名前の読みの傾向】
1位から3位までが4年連続同じで、不動のトップ3となっています。また、「りゅうせい」が7位にランクインしており、ここにも干支の影響が見られます。

【女の子の名前の読みの傾向】
1位は「ゆい」が6年連続トップとなり、根強い人気です。音の響きが柔らかいことも人気の理由と考えられます。また女の子では「2音」の名前がトップ10中7つを占めており、「2音」の名前の人気を感じさせます。



4)近年の名づけの傾向 : もともとの漢字の読みを短くする読み方が定着

<女の子>
「愛」を「あ」、「心」を「こ」「ここ」などのように、もともとの漢字の読みを短くして読ませる読み方が定着してきています。女の子では、名前ランキングの100位以内に「愛」や「心」を短くして読ませる11の名前がランクインしました。つけたい名前の音と、名前の漢字に親の願いや思いを込めることを両立させることで、このような読みになると考えられます。
このような傾向は2008年ごろから見受けられましたが、2012年は「名前ランキング」トップ10に「結愛」と「心春」の2つの名前がランクインしており、定着したことを感じさせます。

<漢字の読みを短くする読み方の実例>



<男の子>
これまで、主に女の子に使われていた「結」「愛」といった漢字を使った名前が増えました。「人との結びつきを大切に」「優しい子に」といった願いは、男女を問わないものになっていることの表れかもしれません。




5)名前に託されたイメージ :「優しい・おもいやり」が1位

2012年は、男の子・女の子とも昨年に引き続き「優しい・おもいやり」が1位となりました。

<上位10位までのランキング>



名前は「こんな子に育ってほしい」「すてきな人生を歩んでほしい」と願いを込めて、ママ・パパから最初に贈るプレゼント。そんなママ・パパの願いを受けて、すくすく育っていくことでしょう。


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